2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of scanning three-dimensional x-ray diffraction microscopy using a microbeam and its application to steel
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26870932
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| Research Institution | Toyota Central R&D Lab., Inc. |
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Principal Investigator |
林 雄二郎 株式会社豊田中央研究所, 分析部 量子ビーム解析研究室, --- (30435953)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 3DXRD / マイクロビーム / 鉄鋼材料 / 結晶方位 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
(1) 高エネルギー放射光X線マイクロビームを用いた走査型3DXRD顕微鏡装置の構築： ビームサイズ1.5umの高エネルギー放射光X線マイクロビームを試料サイズ1×1mmの鋼材試料に入射し、試料を回転させながら透過X線回折画像を連続的に収録する走査型3DXRD測定系を構築した。
(2) マイクロビーム及び試料位置の安定化： 試料回転ステージのモータ発熱による測定前後の垂直方向試料位置ずれ(約10um)の問題に対して、ダミーモータを取り付けて回転ステージとダミーモータの合計の発熱量を一定に制御することで位置ずれ約1umを達成した。また、周辺空気の温度変動を0.1℃に制御することで長時間測定中における空気温度による試料位置ドリフト約1um相当を達成した。
(3) フェライト・パーライト炭素鋼の結晶方位マッピング: 結晶粒径ごとに規格化回折斑点数の閾値を変更する新しい再構成アルゴリズムを構築した。これを使ってフェライト単相試料において視野全域がフェライトのみでマッピングされることを確認した上で、フェライト・パーライト試料においてフェライトではマッピングできない領域が現れる結果が得られた。フェライトではマッピングできない領域がパーライトであると判断でき、フェライトとパーライトの分離が達成されたと言える。
(4) フェライト・マルテンサイト2相鋼の結晶方位マッピング: フェライト・マルテンサイト試料において(3)と同様の再構成方法でフェライトとマルテンサイトの分離が達成された。
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