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2014 Fiscal Year Annual Research Report

特定ジャンルの読書不足が語彙力・意味連想に与える影響:計算論アプローチによる検討

Research Project

Project/Area Number 26880007
Research InstitutionThe University of Electro-Communications

Principal Investigator

猪原 敬介  電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 研究員 (10733967)

Project Period (FY) 2014-08-29 – 2016-03-31
Keywords読書 / 語彙力 / 連想 / コーパス / 計算モデル
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,特定ジャンル(小説,新聞,新書等,web上のブログ)の読書不足が語彙力・意味連想に与える影響について,言語コーパスを用いたシミュレーションおよび調査を行い,検討することである。本年度は,当初より予定していた「言語コーパスに基づくシミュレーション」および,「小学生に対する読書習慣と言語力の関係についての調査」を行うなど,順調な進展を見せた。「言語コーパスに基づくシミュレーション」では,小説,新聞,新書等,web上のブログの4ジャンルコーパスを集め,web調査で使用する最適な単語の探索を行った。今後,この単語に基づいて,大規模なweb調査を行う。「小学生に対する読書習慣と言語力の関係についての調査」では,図書貸出数をジャンル別に分析し,言語力に与える影響について調査を行った。
語彙力は言語力の基本であり,文章理解力と正の相関がある。意味連想は,単語連想課題で測定する。ある単語読んだときに,どのような単語を思いつけるか,という指標であり,思いつける単語が多様であれば,思考の広がりが大きいと見なすことができる。本研究では,多様なジャンルの読書が語彙力の向上と思考を広げることを予測しており,本年度はそれを検討するための準備を整えることに費やした。今後の研究では,特定のジャンルを読まないことが,語彙と思考(連想)の広がりをどのように狭めるか,について計算機シミュレーションを行い,網羅的な予測を行う。さらにその予測を大規模な調査により検証し,語彙力や連想に問題が認められる読書習慣には,どのジャンルをどのくらい読むようにすれば改善されるのか,改善案を提案する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初より予定していた「言語コーパスに基づくシミュレーション」および,「小学生に対する読書習慣と言語力の関係についての調査」を行うことができた。また,研究成果として猪原・上田・塩谷・小山内(発表予定,教育心理学会第57回総会)などへの発表も確定するなど,成果報告も順調である。

Strategy for Future Research Activity

研究は予定通りに進んでいるので,計画通り,27年度は,特定のジャンルを読まないことが,語彙と思考(連想)の広がりをどのように狭めるか,について計算機シミュレーションを行い,網羅的な予測を行う。さらにその予測を1000人規模のweb調査により検証し,語彙力や連想に問題が認められる読書習慣には,どのジャンルをどのくらい読むようにすれば改善されるのか,改善案を提案する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 読書頻度が読字スキルに及ぼす発達的影響― 小学校低学年児童への縦断調査による発達的検討 (1) ―2015

    • Author(s)
      猪原敬介・上田紋佳・塩谷京子・小山内秀和
    • Organizer
      日本教育心理学会第57回総会
    • Place of Presentation
      新潟大学
    • Year and Date
      2015-08-26 – 2015-08-28

URL: 

Published: 2016-06-01  

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