2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26880010
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中嶋 浩平 京都大学, 白眉センター, 助教 (10740251)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
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Keywords | フィジカルレザバーコンピューティング / レザバーコンピューティング / リカレントニューラルネットワーク / 流体 / ファラデー波 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究期間ではフィジカルレザバーコンピューティングを実装するモデルシステムとしての流体計算機の設営を主な目的として研究活動を行った。実験系の設営においてもっとも重要なのは再現性のある安定した実験データの取得を実現することである。これには、必ずしも大仰な装置は必要なく、むしろ実験者が細かく微調整を行えるようなミニマルな系を構築することが重要となる。ここで取り扱う流体計算機は、計算資源として用いる流体、その流体表面にダイナミクスを生成する加振機、そしてそのダイナミクスを観測するビデオカメラにより成る。まず、流体の種類としては水に固定し、実験に必要な加振機の選定を、様々な機種にまたがって、徹底的に行った。選定は、実験計画において想定された系に沿って、多くの試験運転を繰り返すことにより成された。加振機の機種は、大きく分けると加振する対象のサイズ(重さ・大きさ)と加振の次元により規定される。特に、加振の次元は実験内容に直接に影響を与えるパラメーターとなる。ここでは、一次元で縦あるいは横方向に様々な加振を実装できる機種を選んだ。理由としては、本実験の性質上、まずは次元を最小にしておいて、かつ様々な加振パターンが実装できるものがもっとも洗練されたセットアップだと考えたからである。ここにおける設定で得られる結果に従って、以降、加振の次元をどのように上げていくのが適切かが決定されていくことになる。また、流体計算機の情報処理過程に必要なソフトウェアの開発ならびに他の実験設備の設営(ライトやカメラの位置の決定など)も行い、現在、流体計算機を用いた系統的な実験が開始した段階にある。これらの初等的な結果は、所属研究科における口頭発表、白眉センターの年次報告会、ならびに関連研究室でのセミナーを通して部分的に公表した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
(1)は京都大学白眉センター2014年度年次報告会でのポスター発表、(2)は複雑系力学研究会という研究代表者が所属する研究室における研究会での口頭発表、(3)は京都大学のカオス非線形力学系を研究している梅野研究室での口頭発表である。開催日時などの詳細な情報は研究代表者のwebページにおいて掲載した。
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