2015 Fiscal Year Annual Research Report
表情知覚における顔色手がかりの機序―多人種を対象とした脳活動・遺伝子からの検討―
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26880026
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
中島 加惠 関西学院大学, 理工学研究科, 博士研究員 (50733408)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 顔色 / 表情 / 心理物理実験 / fMRI |
Outline of Annual Research Achievements |
表情知覚における顔色の影響について,次の3つのテーマを検討した.1)表情と顔色の関係(心理物理実験1),2)表情知覚における顔色と背景色の影響(心理物理実験2),3)表情知覚における顔色効果の神経基盤の解明(fMRI実験). 1)表情と顔色の関係(心理物理実験1)では,顔知覚における顔色と表情との関係を調査した.その結果,顔色が表情知覚に影響を与えるという経験則的な見解に対して,明確な心理物理学的証拠を提供した.さらに,その逆方向の効果,つまりは表情もまた顔色知覚に影響を与えることを示した.この成果を論文にまとめ,Scientific Reportsに投稿した(現在リビジョン中). 2)表情知覚における顔色と背景色の影響(心理物理実験2)では,表情知覚における顔色と背景色の影響について調査した.その結果,顔色と背景色の両方が表情の知覚に影響を与えるが,背景色に比べ顔色の効果がより大きいことを示した.この成果を38th European Conference on Visual Perception (ECVP2015; Liverpool, UK)および第20回日本顔学会大会フォーラム顔学2015で発表した. 3)表情知覚における顔色効果の神経基盤の解明(fMRI実験)では,顔色効果の神経基盤を明らかとするために実施したfMRI実験のデータ解析を行った.表情の処理に関係する脳領域(紡錘状回顔領域,後頭顔領域,扁桃体など)を被験者毎に特定し,それらの脳領域における顔色による活動の違いを検討した.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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