2014 Fiscal Year Annual Research Report
高校生のインターネット依存傾向を改善するための効果的な教育・支援方法の検討
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26882043
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鶴田 利郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (20735352)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
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Keywords | 教育工学 / インターネット依存 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、インターネットを利用する多くの高校生の間でインターネット依存が大きな社会問題となっている(鶴田.2012)。このような背景から、高校生のインターネット依存を改善するための教育実践を行うことの必要性が急速に高まってきているが(田中.2009,青山・五十嵐.2011)、その具体的な方法について検討された研究は少ないことから、現時点で明確な教育方法の確立には至っていない。 そこで本研究では、高等学校の情報科教育において、高校生のインターネット依存を改善することを目的とした単元を開発し、首都圏内の高等学校において教育実践を行った。また実践と併せて、依存のリスクが高かった生徒へは個別支援も行った。そして、このようにして行った実践の評価を行うことにより、高校生に見られやすいインターネット依存傾向の特徴(鶴田ら.2014)を改善するために効果的な教育方法を提案することを目的とした。 その結果、「R-PDCAサイクルの活動を年度末まで継続的に行うことができるように授業を計画したこと」、「生徒にインターネットの有効な利用、適応的な利用を促すことを目的とする学習活動を継続して行うこと」、「生徒同士が本音でインターネット利用に関わる思いや悩みを共有するグループ討論を行う機会を設けること」、「私はあなた(生徒)が心配だ、というスタンスで個別支援を行うこと」などが、彼らの依存的な意識や行動の改善に有効であったことが示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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