2015 Fiscal Year Annual Research Report
全身持久力が低い小児における最大酸素摂取量と筋酸素動態および心機能との関連
Project/Area Number |
26882044
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
高木 俊 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (80735415)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | こども / 筋酸素動態 / 心拍出量 / 自転車運動 / 最高酸素摂取量 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,小児を対象に,①最高酸素摂取量(VO2peak)の相違によって,運動中の筋酸素動態(酸素化ヘモグロビン・脱酸素化ヘモグロビン・総ヘモグロビン・筋酸素飽和度)および心機能(心拍出量)が異なるか否か,及び,②VO2peak の相違によって, VO2peak と筋酸素動態・心機能との関係が異なるか否かの2点について検討することで,全身持久力が低い小児におけるVO2peak と筋酸素動態・心機能の関連を明らかにすることである。平成27年度は,小児25名を対象として,自転車エルゴメーターを用いた心肺運動負荷試験及び固定負荷運動を実施した。インピーダンス心拍出量計により運動中の心拍出量を,近赤外分光法により外側広筋における筋酸素動態を,呼気ガス分析によりVO2peakをそれぞれ測定した。インピーダンス法により除脂肪体重(FFM)を評価し,FFMにて補正したVO2peakにおける中央値にて通常体力群と低体力群の二群に分け,比較検討した。通常体力群に比較して低体力群では,脱酸素化ヘモグロビンの増加が有意に小さく,筋酸素飽和度が有意に高値を示した。一方で,総ヘモグロビン,FFMにて補正した心拍出量には群間で有意な差を認めなかった。低体力群では,骨格筋における脱酸素化がVO2peakと関連する一方で,心拍出量とは有意な相関関係を認めなかった。一方で,通常体力群では心拍出量とVO2peakが相関関係を示したが,脱酸素化動態とは有意な相関関係を認めなかった。低体力の小児においては心機能ではなく,骨格筋における酸素利用能がVO2peakを制限している可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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