2014 Fiscal Year Annual Research Report
サルコペニア高齢者の骨格筋毎の容積特性ならびに有酸素運動による適応効果の検証
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26882056
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
池永 昌弘 福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (90735573)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | サルコペニア / 骨格筋容積 / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
若年者、サルコペニア高齢者ならびに非サルコペニア高齢者を対象にMRIとCT測定を実施し、骨格筋容積を定量化する予定である。現在、若年者の測定が完了し解析段階に入っている。また、約800名の高齢者に対し、部位別多周波生体電気インピーダンス分光法(S-BIS)を用いた筋量測定ならびに身体機能バッテリーテストを実施し、サルコペニア該当者のスクリーニングを行う。すでに調査依頼を郵送し、測定を行う準備が完了している。実際に参加する人数は、これまでのリクルート率から計算すると約400名であると予想されるため、その中からサルコペニア高齢者を抽出する。先行研究を基に、約15%がサルコペニアに該当すると予測し、該当者に郵送にて運動介入研究の参加依頼を行う。同意の得られた40名に対し、介入を実施し、そのうちの10名にMRIとCT撮像を実施する (体幹部および下肢)。また、介入参加者の性と年齢でマッチングさせた非サルコペニア高齢者80名との比較を行う。なお、MRIの撮像に関してはそのうちの10名に協力を依頼する。その後、抽出されたサルコペニア高齢者を対象に、運動グループ、観察グループに分けて6か月間の介入を行う。運動介入グループには週当たり180分のステップ昇降運動とスロージョギングによる有酸素運動を実施。心音を用いた運動負荷試験に基づく運動処方を個別に作成し、定めた運動強度で教室と自宅での運動を行う。両群ともに介入前後に検査を実施し、各筋の容積変化をMRI画像を基に算出する。調査フィールドである町役場とは綿密に連絡を取っており、今後滞りなく測定や運動教室が展開できる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
サルコペニア該当者の抽出測定が27年度に実施することとなり、募集開始時期がやや遅れている。現在、段階的に募集を実施しており、5月末の対象者には連絡済みである。その後9月まで400名を目標に段階的に募集を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
若年者、サルコペニア高齢者、非サルコペニア高齢者の骨格筋容積の比較を行う。また、サルコペニア高齢者に対して有酸素運動による介入を行い、筋肥大効果を検証する予定である。また本年度はMRIデータを解析する予定であるが、解析には多くの時間と正確な解析技術が求められるため、2名の技術者で各データ2回以上の解析を実施し、妥当性と信頼性の高い解析を行う予定である。
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