2015 Fiscal Year Annual Research Report
児童を対象とした「安全に転ぶ」動作の習得を目指したGボール運動試案
Project/Area Number |
26882057
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Research Institution | Tokoha University Junior College |
Principal Investigator |
田村 元延 常葉大学短期大学部, その他部局等, 助教 (60736685)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 体つくり運動 / Gボール / 児童 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、Gボールを小学校体育「体つくり運動」領域の教材として活用するために、安全指導の観点から指導方法の開発及び実践を行い「安全な転び方」の動作習得状況を検討することで、Gボールの安全に関する指導方法を構築するための知見を得ることを目的とした。 こうした目的を達成するために、前年度の平成26年度は、課題1(Gボールの「安全な転び方」の定義)及び課題2(Gボールの「安全な転び方」の習得に関する指導プログラムの開発)を行い、重心が高い座位姿勢での運動中にバランスを崩すリスクに対する「安全な転び方」の習得を目指したプログラム開発を行った。こうした研究成果を基に、平成27年度は、小学校体育で実践を行うために授業単元を開発し、児童対象に実施することにより、実践的な検討を行う計画であった。 単元は、「Gボールの転がりに合わせて、適切に身体接触部位を移行させる動的バランス動作の習得」をねらいとした。「Gボールの不安定さ(転がる量)」や「体幹の不安定さ」を漸増させながら動作を習得できるよう課題を配列し、4時間単元を開発した。また、児童の内省調査及び動作の質的な習得状況を検討するために、形成的授業評価及び座位から臥位姿勢へローリング課題(前後左右方向)の測定を行った。 その後、開発した単元及び測定を2月に静岡県内の小学校児童75名を対象に実施した。その結果、実施した単元は児童らに肯定的に受け入れられ、Gボールの回転に合わせて身体部位が順次的に接地する動作の変容も観られた。この結果は、今後詳細に分析していく予定である。 こうした研究成果は、これまで「重心高に着目した課題の設定」や「人的補助の充実」など安全管理的であったGボールの指導方法に加え、児童がリスクを自ら回避する安全教育の観点から具体的な学習や指導方法を提示することとなり、より安全にGボールを教材として活用していく上での知見になると考える。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)