2014 Fiscal Year Annual Research Report
カナダにおける移民政策の分権化と移民をめぐる政治的言説の新展開
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26883002
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
古地 順一郎 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (90734038)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 資料収集 / 資料分析 / 研究会報告 / 研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、1次資料の収集・精読及びデータ整理、2次資料の収集・精読、研究会での報告を行った。詳細については以下のとおり。 1.カナダの州議会議事録(1次資料)の収集・精読・分析:本研究で使用するカナダの大西洋沿岸3州(ノヴァスコシア州、プリンス・エドワード・アイランド州、ニューファウンドランド・アンド・ラブラドール州)の州議会における移民問題に関する議事録を収集・精読した。また、質的データ分析ソフトNVivo10を利用しながらデータを整理し、分析を行った。 2.2次資料の収集・精読:カナダ及び諸外国の移民政策に関連する文献を収集・精読し、1次資料の分析に活用できる知見を得ることができた。また、言説分析の手法を用いた先行研究を収集・精読し、より正確かつ的確な分析に向けた知見を得ることができた。 3.質的データ分析ソフトNVivo10のワークショップへの参加:本研究では質的データ分析ソフトNVivo10を利用してデータの整理、分析作業を行うことから、同ソフトの活用に関するワークショップに参加し(12月、東京開催)、同ソフトの効果的な活用に関する技術と知見を得ることができた。 4.研究会での報告:2月中旬に東京で開催された移民政策に関する研究会で、「カナダ連邦制と移民政策」と題する報告を行った。日本の移民政策研究者との意見交換を通じて、本研究の今後の進め方に関する知見を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度中に対象となるカナダの7州の州議会の議事録の収集・精読・データ整理を終える予定であったが、ノヴァスコシア州のデータ整理と分析に予想以上の時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、西部4州の州議会議事録を収集し、NVivo10を活用しながらデータの整理と分析を進める。また、大西洋沿岸3州についても収集・整理したデータの分析を進め、学会または研究会での報告に向けた準備を進める。今年度後半にはカナダに赴き、分析結果について現地研究者のフィードバックを得る予定である。
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