2015 Fiscal Year Annual Research Report
琉球与那国語敬語体系の記述と、地域コミュニティ言語記述訓練による自然談話資料蓄積
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26884025
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 真寛 京都大学, アジア研究教育ユニット, 助教 (10734626)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 言語学 / 消滅危機言語 / 言語復興 / 琉球諸語 / 与那国語 / 敬語 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)与那国語敬語体系の記述と分析 調査データにもとづき与那国語の敬語体系をまとめた論文は、前年度中に日本言語学会大150回大会発表予稿集として発表した。本年度は敬語表現を含む動詞述語全体の形態論的側面を記述し、「ドゥナン(与那国)語の動詞形態論」としてまとめ、田窪行則、John Whitman、平子達也(編)『琉球諸語と古代日本語―日琉祖語の再建にむけて』の一章として出版した。 (2)島民有志の言語記述訓練 島民有志による「ほーげんクラブ」が組織・運営され、毎月一回の例会で地域言語記録をいかしたコンテンツ制作について打ち合わせを進めた。ほーげんクラブのメンバーの言語記述訓練は、動画書き起こし・文法情報付与にとどまらず、ことばあそび絵本「くい んだたや うむつぁんど(声 出したら おもしろいよ」と写真冊子「与那国の人とことば」を研究者とともに制作し、2016年中に出版予定である。さらによなぐに幼稚園教諭と協働で創作物語絵本「ブレーメンき ひんだんげ(ブレーメンに 行こう)」のデータを制作した。 (3)消滅危機言語の再活性化研究 学会での口頭発表に加えて、一般向けの講演をする機会にも恵まれた。また(2)の成果を活用した地域言語コンテンツを数多く制作することができた。(2)の「ブレーメンき ひんだんげ」絵本データを利用して、2016年3月に与那国小学校4,5年生、よなぐに幼稚園児および保護者を対象に地域言語絵本の製本ワークショップを行った。さらに与那国での研究を応用して、沖永良部語の文法概説・言語復興プロジェクトも開始することができた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Ch.18 Dunan grammar (Yonaguni-Ryukyuan)2015
Author(s)
Yamada, Masahiro, Thomas Pellard, Michinori Shimoji
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Journal Title
Heinrich, Patrick, Shinsho Miyara and Michinori Shimoji (eds.) "Handbook of Ryukyuan Languages"
Volume: N/A
Pages: 449-478
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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