2015 Fiscal Year Annual Research Report
ミクロネシア地域における日本語借用語の流入・変容・衰退の歴史社会言語学的研究
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26884032
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
今村 圭介 東京医科歯科大学, 教養部, 助教 (00732679)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 日本語借用語の変化 / 音韻変化 / パラオ語 / トラック語 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、チューク(トラック)とパラオにて計画通り調査研究を行った。8月にチュークで調査を行う予定であったが、大型台風の影響があり、調査を行いには良い時期ではなかったため、代わりにハワイでチューク人に対する調査を行った。2人の若年層話者に対して調査を行った結果、若年層における借用語の変化や、辞書に記載されていない意味などを調べることができた。その結果は、論文「チューク語の日本語起源借用語にみられる音韻対応と意味変化 」(『人文学報』512(7) 55-74)にまとめている。 また、9月にパラオにて再度調査を行い、パラオ語の音韻変化について主に調べるとともに、現地のPalau Language Commissionとの協働を進めた。6人のパラオ語話者に対して日本語借用語の音韻規則の変化を調べるとともに、26年度に引き続き、日本語借用語の使用数や意味変化の調査を行った。26年度からの調査は日本語学会2015年度秋季大会にて、「パラオ語における日本語借用語の変化」として発表を行った。また、9月の調査結果は、”Phonological Change of Japanese Loanwords in Palauan: Toward the standardization of spelling of loanwords ”(『東京医科歯科大学教養部研究紀要』46, 35-46)に論文としてまとめた。 3月には、チュークとパラオにて再度調査を行い、各言語の日本語借用語に関して、さらなる語の収集や、変化の背景などに関して詳細を調べた。結果は今後学会、論文などで発表していく予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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