2017 Fiscal Year Annual Research Report
Ramism and Seventeenth-Century Music Theory Book
Project/Area Number |
26884065
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Research Institution | Showa University of Music |
Principal Investigator |
三城 桜子 昭和音楽大学, 音楽学部, 非常勤講師 (80738120)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2018-03-31
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Keywords | 音楽理論書 / ラムス主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は(1)バトラーの『音楽の原理』に関する考察ならびに(2)ベウルシウスの『基礎論』と英の音楽理論書との関係性の把握に務めた。
ラムス主義の教則本では,学芸の知識を二分法によって分類することや,図示を駆使してわかりやすく教授する方法が採られた。『音楽の原理』は、同時代の英で出版された音楽理論書のなかでも、内容、記述方法の両面において、整理された構成と細かい注釈の多さが目立つ著作であり、こうした点には、ラムス主義の影響がみてとれる。
ベウルシウスの『基礎論』は、その記述の方法にラムス主義の影響が強くみられる。『音楽の小道』(1596)は、その内容の大部分を『基礎論』に拠っているが、記述の方法という点では、必ずしも『基礎論』に沿っていない部分もあることが判明した。内容に関しても『基礎論』のラテン語を英訳しつつも、英国の読者に向け、当時の英国における実践に即した形で編集がなされていることが明らかになっている。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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