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2015 Fiscal Year Annual Research Report

1870年代フランス文学・芸術のパラダイム再考:シャルル・クロを起点として

Research Project

Project/Area Number 26884074
Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

福田 裕大  近畿大学, 法学部, 講師 (10734072)

Project Period (FY) 2014-08-29 – 2016-03-31
Keywordsフランス文学 / 文学史 / 文化史 / 思想史 / シャルル・クロ / 音響メディア
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、1870年代のフランスの文学・芸術・思想にかんする先行研究のなかで見過ごされてきた事象を取りあげ、それらについての知見を端緒として、上記の年代に見られた知的・文化的実践の変容を捉え直すことである。平成27年度に行った研究内容は以下のとおりである。
(1)昨年度の調査を通じて得られた成果をさらに発展させ、シャルル・クロ、そしてその関連人物たちによってなされていた様々な科学的実践が、同時代の文学・芸術とのあいだにいかなる関連を結んでいたかを調査した。とりわけ本年度は、1870年代の後半に登場した録音技術を同時代の様々な文化的実践と関連づける作業がさらなる進展をみた。その成果は、前年度に予告されていた『音響メディア史』が出版されたほか、塚本昌則・鈴木雅雄の編著による『声と文学』が刊行されることによって近く公表される予定である。
(2)シャルル・クロの周辺人物の交流の場となったサロンや文学的小集団にかんする資料を調査し、そこでなされていた文学実践を再評価する作業を進めてきた。具体的には、これらの場においてなされていた文学創造/受容の特質を、(a)パロディや剽窃、また複数著者による創作といった「創造主体の分裂/複数化」、ならびに(b)独白劇(モノローグ)を典型とするような「音声を介した文学創造/文学受容」の流行、そして(c)種々の小新聞・雑誌類に掲載されたテクストに見られるジャンル越境的な性質という三点にまとめあげ、これと後続する時代の文学実践とを比較する報告を行った。

Research Progress Status

27年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (4 results)

All 2016 2015

All Presentation (2 results) Book (2 results)

  • [Presentation] パネルセッション「音と聴取のアルケオロジー」再論──「聴覚性」批判からの展望2015

    • Author(s)
      福田裕大・金子智太郎・榑沼範久・福田貴成
    • Organizer
      表象文化論学会
    • Place of Presentation
      東京大学駒場キャンパス
    • Year and Date
      2015-11-07
  • [Presentation] シャルル・クロ周辺から見るシュルレアリスム──再接続の試み2015

    • Author(s)
      福田裕大
    • Organizer
      関西シュルレアリスム研究会
    • Place of Presentation
      近畿大学
    • Year and Date
      2015-08-01
  • [Book] 声と文学2016

    • Author(s)
      塚本昌則・鈴木雅雄(編著)、福田裕大ほか18人
    • Total Pages
      500
    • Publisher
      平凡社
  • [Book] 音響メディア史2015

    • Author(s)
      谷口文和・中川克志・福田裕大
    • Total Pages
      334
    • Publisher
      ナカニシヤ出版

URL: 

Published: 2017-01-06  

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