2014 Fiscal Year Annual Research Report
子どもによる授業分析を中核としたカリキュラム改善過程の実証的研究
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26885056
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
清水 良彦 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 助教 (60735140)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | カリキュラム研究 / 授業研究 / 授業分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、授業分析の新たな参加主体として子どもが参加する「子どもによる授業分析」を開発・実施し、授業実践の多面的な解釈・分析を可能とする新たな授業分析方法を開発することである。本研究は、「子どもによる授業分析」を広く学校現場で援用可能な授業分析方法に洗練するため、(1)子どもの授業分析視点の再検討、(2)子どもの授業分析視点出現の様相の解明、(3)「子どもによる授業分析」を中核としたカリキュラム改善過程の実証の3点から目的達成を図る。 今年度は、(1)研究協力校・学級の選定、(2)子どもによる授業分析の実施を行い、収集した記述データ・発話データの分析により(3)子どもの授業分析視点の再検討、(4)子どもの授業分析視点出現の様相の解明の4点を進める計画を立てた。しかし、(1)研究協力校・学級の選定が思うように進まず、(2)以降のデータ収集・分析まで研究を進めることができなかった。研究協力校については、民間教育研究団体での分科会司会や熊本大学教育学部附属小学校の公開授業研究会への参加等を通して選定を進めている途中である。 他方、本研究の基礎研究としてカリキュラム研究関連文献・資料の収集、文献レビューを進め平成27年度の研究に向けた準備を進めた。こちらについては十分に行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度は計画を立てた4項目のうち、第1項目の研究協力校の選定が進まず、「子どもによる授業分析」の実施、それに伴うデータの収集を十分に行うことができなかったため。ただし、カリキュラム研究関連の資料収集、文献レビューを進めることで平成27年度の研究の進展の素地を作ることができたので、「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
遅くとも5月頃までには研究協力校を選定し、授業記録の作成や授業分析の実施などの具体的な研究活動に着手する。併せて、平成26年度に行ったカリキュラム研究関連の文献レビューをもとに研究成果の公表を進める。
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Research Products
(1 results)