2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26885075
|
Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
丹野 貴行 文京学院大学, 人間学部, 助手 (10737315)
|
Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
|
Keywords | 選択行動 / コピーイストモデル / 強化学習モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度前半では、選択行動に関わる先行研究のデータの整理・メタ分析を実施し、選択行動に関し全体としてどのような結論が得られるのかを明らかにした。平成26年度後半では、コンピュータシミュレーションにより、前半部で整理したデータセットに対するコピーイストモデルの予測精度を検証した。この成果はすでに海外学会での招待講演で発表され、Behavioural Processes誌にも掲載されている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度計画は、前半部で先行研究のデータの整理、そして後半部でコピーイストモデルの検証を行うことであった。前半部では並立VRVIスケジュールや選択変更後遅延に関わるデータを整理し、全体としてどのような結論が得られるのかを明らかにした。そして後半部では、コピーイストモデルがこのデータを説明できるか否かをコンピュータシミュレーションにより検証し、それが可能だという結論を得た。これより研究は当初の予定通り順調に進展していると言える。
|
Strategy for Future Research Activity |
先行研究のデータの整理は引き続き行うが、この整理から、これまで行われていない、つまりデータが存在しない実験条件の存在が明らかとなった。そしてそうした条件下でのコピーイストモデルの振る舞いを確かめたところ、それは価値モデル(強化学習モデル)のものとは異なる可能性が示された。これより、データの整理に加え、欠けている実験条件を自ら実施しそのデータを補完する必要性も示された。
|