2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規免疫素子Q-bodyを用いたClaudinの生細胞イメージング
Project/Area Number |
26889028
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
鄭 煕陳 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教 (70737981)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 蛋白質工学 / 抗体工学 / 蛍光解除 / クローディン / 生細胞イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、がん特異的に発現する膜貫通蛋白質Claudinを認識するQ-bodyを作製し、がん細胞イメージングに応用することを目的とした。 本年度では、まず、昨年作製したQ-bodyを用い、以下の3つに集点を絞って分光光度計にて蛍光強度を測定し、応答性を評価した。1)蛋白質の変性剤を加える前後のQ-bodyの蛍光スペクトル比較し、初期状態でどの程度蛍光がクエンチされているかを評価した。その結果、約10倍クエンチされていることを確認した。2)クエンチ解除にかかる時間を調べるため、一定濃度のClaudin精製蛋白質をQ-body溶液中に添加し、経時的な蛍光強度の変化を測定した。その結果、抗原添加後徐々に蛍光強度が増加し、1時間後からその増加が落ち着き、一時間半後に最大の蛍光強度を示した。3)異なる濃度のClaudin精製蛋白質をQ-body溶液系に添加し、蛍光強度を測定した。各蛍光スペクトルのピーク値から検量線を作成し、Claudinの検出感度を求めた。その結果、数nMのClaudinも高感度に検出することができた。 次に、このQ-bodyを用いて、Claudinの生細胞イメージングを行った。Claudin発現細胞HT1080を培養し、蛍光顕微鏡にてQ-body添加後の経時的な蛍光変化を観察し、Claudinの可視化を試みた。その結果、Q-bodyを添加しなかった場合は蛍光が観察できなっかことに比べ、添加した場合は確実な蛍光が観察され、Q-bodyを用いたClaudinの生細胞イメージングに成功したと言える。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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