2014 Fiscal Year Annual Research Report
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26890026
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
仲柴 俊昭 独立行政法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, 副チームリーダー (90733931)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 脳神経 / イメージング / モデルマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
代表的精神疾患である統合失調症等は多様な症状を呈するため、単一脳領域の異常ではなく、むしろ広範な神経回路間の情報統合機構の異常に起因すると考えられる。これまでの精神疾患モデルマウスを用いた研究においては、局所回路での機能異常が多数報告されてきたが、異なる脳領域間での情報の流れや統合機構について異常を見いだす研究はなされてこなかった。本研究では、カルシウムセンサータンパク質を大脳皮質で発現させることにより、広領域における神経活動の動態解析を行ない、様々な精神疾患モデルマウスにおいて異なる脳領域間での情報の流れや統合機構に異常があるかどうかを調べる事を目的とする。
本年度は、カルシウムセンサータンパク質を大脳皮質で発現させたトランスジェニックマウスのコロニーを確立した。また、正常状態での広領域神経活動動態解析の予備実験を行なった。将来、様々な遺伝子変異をともなう精神疾患モデルマウスで広領域神経活動動態解析を行なうためには、対象となる遺伝子変異に加えてカルシウムセンサータンパク質用のトランスジーンを同一マウスに持たせる必要がある。しかし、対象となる遺伝子変異の数や精神疾患モデルマウスの種類が増える程、扱う遺伝子座の数が増え広領域神経活動動態解析用のマウスを得るためのマウス間の交配が煩雑になる。この問題を避けるため、カルシウムセンサータンパク質をトランスジェニックマウス以外の方法で導入する事を計画し、そのためのウイルスベクターを作製した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り次年度に必要となる材料を揃える事ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
カルシウムセンサータンパク質を大脳皮質で発現させたトランスジェニックマウスを用い、薬剤投与により誘導される精神疾患モデルマウスを対象とし、広領域での神経活動の動態解析を行なう。また、カルシウムセンサータンパク質用のウイルスベクターを大脳皮質に感染させ、広領域での動態解析に利用できるか検討する。
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[Journal Article] Netrin-G/NGL complexes encode functional synaptic diversification.2014
Author(s)
Matsukawa H, Akiyoshi-Nishimura S, Zhang Q, Lujan R, Yamaguchi K, Goto H, Yaguchi K, Hashikawa T, Sano C, Shigemoto R, Nakashiba T, Itohara S.
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Journal Title
J Neurosci.
Volume: 34
Pages: 15779-92
DOI
Peer Reviewed