2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26891012
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
進藤 麻子 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60512118)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
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Keywords | 細胞骨格 / 創傷治癒 / 細胞生物学 / アフリカツメガエル |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究成果の内容:本研究では組織形態の基盤となる細胞集団運動の協調メカニズムの解明を目指した。細胞骨格アクチン、ミオシン、セプチンに着目し、アフリカツメガエル尾芽胚を用いて細胞集団運動の1つである胚性表皮の創傷閉鎖過程のライブイメージングを撮影することで上記目的の達成を目指した。創傷閉鎖にはアクチン・ミオシンの機能が必須であるが、セプチンの機能を阻害すると、創傷閉鎖の遅延が見られた。このことはセプチンが創傷閉鎖においてアクチン・ミオシンの機能に必要であることを示唆している。一方、正常な胚発生においても、セプチンがアクチン・ミオシンの機能に重要である事が示されていたが、今回の結果は細胞集団運動におけるセプチンの普遍的な機能を示唆しておりその意義は大きい。現在、電子顕微鏡を用いたアクチン線維構造の観察も開始しておりセプチンの詳細な機能に関する分子メカニズムを探索している。 2. 現在までの達成度:研究代表者は本研究が開始した当初、現在の所属先に異動した直後であった。本計画は実験に必要な機器や試薬を揃える段階から開始し、新たな環境でのライブイメージング手法の確立と改善、さらにはこれまで行ってこなかった新たな実験手法の習得を含み、これまでのところこれらは全て計画通りに行った。今後はより多くのデータを蓄積し、その解析に進む予定である。 3. 今後の研究の推進方策:今後は創傷閉鎖におけるセプチンとアクチンの相互作用に関する詳細なメカニズムを探索するために、セプチンと共同して機能する他の蛋白質の同定を試みる。また、セプチンやアクチンを制御する分子シグナルの同定も試みる。現在、いくつかの候補があるが、それら候補の機能阻害やイメージングを通して、セプチンの創傷閉鎖における機能を明らかにしていく。これにより、組織形態の維持や修復機構の解明に貢献していく。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)