2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26891032
|
Research Institution | 独立行政法人医薬基盤研究所 |
Principal Investigator |
宮本 洋一 独立行政法人医薬基盤研究所, 創薬基盤研究部, 研究員 (10379084)
|
Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
|
Keywords | 核-細胞質間輸送 / Importin alpha / 核移行シグナル |
Outline of Annual Research Achievements |
核移行シグナル受容体分子importin αのC末端約120アミノ酸(C末端酸性領域:アルマジロリピート9-10と酸性アミノ酸クラスター)は、異なる種間でよく保存された特徴的な領域である。本研究は、このC末端酸性領域が持つ潜在的な基質認識活性に着目し、importin αの新たな分子認識の側面を明らかにすることを目的とするものである。 先行研究において、我々はGST融合型importin α2(マウス、KPNA2)に相互作用する分子を ラットの精巣より探索し、そのうちC末端酸性領域結合配列(importin α C-terminal binding segment: iCBS)を持つものとしてSMARCA4/BRG1を同定していた(Arjomand et al.,FASEB J., 2014)。今回、FLAGタグを融合したimportin α2のヒトホモログimportin α1(KPNA2)ならびにヒトimportin α8(KPNA7)それぞれの安定発現HEK293細胞株を用いたプロテオミクス解析を行い、計250の結合候補分子を同定し、その中にSMARCA4/BRG1が存在することを見出した。さらに、importin α1結合候補分子中に別のサブタイプであるimportin α6が、importin α8結合候補分子にimportin α3が存在しており、importin αがヘテロダイマーを形成する可能性を示唆した。また、本研究では光架橋性側鎖を持つ非天然アミノ酸、パラベンゾイルフェニルアラニン(BPA)を用いた部位特異的光架橋法を用いて、Nup153やSMARCA4/BRG1のiCBS認識に重要なアミノ酸を同定することを目的の1つとしている。すでに、この実験に用いるマウスimportin α2変異体を4種類作製することに成功している。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(9 results)