2015 Fiscal Year Annual Research Report
In planta発現系を用いた定量的SRK-SCR相互作用解析系の構築
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26892004
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山本 雅也 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (70732543)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 自家不和合性 / 受容体-リガンド相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
アブラナ科植物には他家との交配を促進する自家不和合性とよばれる機構をもつ。アブラナ科植物の自家不和合性は柱頭の細胞膜に局在する受容体キナーゼSRKと花粉表面に存在するリガンドSCRとのアリル特異的相互作用により成り立っている。本研究では、SRKとSCRの相互作用をin plantaで検出できる実験系の構築を目指した。 今年度は、まずSRKの発現系の構築を目指した。昨年度、シロイヌナズナ葉肉プロトプラストとPEG法を用いた一過的発現系ではSRKが細胞膜に輸送されていないことを見出した。そこで、SRKの発現系に関して、既に報告のある柱頭の乳頭細胞由来のプロトプラストを用いた実験系の検討を行った。しかし、既知の論文とは異なり乳頭細胞由来のプロトプラストを単離することができなかった。そこで、35Sプロモータを用いて恒常的にSRKを発現する形質転換シロイヌナズナを作製し、作製した形質転換シロイヌナズナから葉肉プロトプラストの調製を行った。結果、恒常的にSRKを発現する形質転換シロイヌナズナから調製した葉肉プロトプラストではSRKの一部分は細胞膜に局在しており、SRKの発現系の構築が行えた。 また、SCRの発現系の構築を行った。大腸菌を用いて発現したA. lyrata SCR-bをAlSRK-bを発現する形質転換シロイヌナズナの柱頭に塗布した後、シロイヌナズナ野生株の花粉を交配した。その後、花粉の発芽および花粉管伸長をアニリンブルー染色で観察したところ、AlSCR-bで処理した柱頭は顕著に花粉発芽が抑制されていた。これらの結果から、SCRのタンパク質発現系は構築できたと考えている。また、大腸菌を用いて発現したB. oleraceaS-45ハプロタイプのSCRタンパク質を調製した。調製したBoSCR-45を用いて、BoSCR-45の認識特異性を決定しているアミノ酸領域の検討を行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)