2014 Fiscal Year Annual Research Report
廃用性筋萎縮後の筋合成を促進するプレニルフラボノイドの研究
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26892020
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
向井 理恵 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (90547978)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | プレニルフラボノイド / フラボノイド / ポリフェノール / 筋萎縮 / 骨格筋 / タンパク質分解 / エストロゲン / ナリンゲニン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度には、筋萎縮からの回復を評価できる動物実験の確立と、プレニルナリンゲニンの筋合成促進効果について件相することを目的とした。 1.動物実験系の確立:廃用性筋萎縮の動物実験モデルは、尾懸垂試験、坐骨神経切除試験、ギプス固定試験がある。廃用性筋萎縮からの筋肉合成(回復)を見るためには上記の筋萎縮状態からの解放がなされることが必要である。そこで、ギプスを固定した動物実験モデルを採用した。ギプス固定によって、筋肉が減少することはすでに分かっているため、今回の目的はギプス解除後の運動機能の回復である。ギプス固定の一定期間あとに、関節が動きにくくなる等の問題があったが、固定の強さと角度を工夫することで、それらの問題は解除された。ギプス解除後に骨格筋量が増えることが確認できた。 2.プレニルナリンゲニンの骨格筋合成促進効果:1)で確立した動物実験方法で飼育するマウスにプレニルナリンゲニンを与えた。 プレニルナリンゲニンを与えた場合は、与えない場合と比較して筋肉量が多くなることが分かった。このため、プレニルナリンゲニンは骨格筋合成を促進する効果があることが示唆された。 3.エストロゲンとの効果の比較:プレニルナリンゲニンにはエストロゲン様の作用があるといわれている。27年度への準備段階として、1)で確立した動物実験方法に、エストロゲンを投与する実験を行った。エストロゲンにおいてもプレニルナリンゲニンと同様の効果が認められたので、本法を用いて、プレニルナリンゲニンの効果メカニズムを解明できる見通しが立った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実績の概要に示した通り、今年度は3つの項目について実施予定であった。結果もおおむね良好で、27年度の研究の準備が整った。
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Strategy for Future Research Activity |
順調に推移しているため、27年度も予定通り実施する。
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Research Products
(5 results)