2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規TA system、YjhXQの生理機能およびトポイソメラーゼI阻害機構
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26892025
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山口 良弘 大阪市立大学, 複合先端研究機構, 特任准教授(テニュアトラック) (00737009)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 応用微生物 / バイオテクノロジー / 分子生物 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸菌において新規の TA system である YjhX-YjhQ TA system を同定した。YjhX の過剰発現によって DNA および RNA 合成が同程度阻害されたことから YjhX は DNA ジャイレースまたはトポイソメラーゼ I を阻害していることが示唆された。その後、YjhX はトポイソメラーゼ I 活性を阻害するが DNA ジャイレース およびトポイソメラーゼ III 活性は阻害しないことが示された。以上の結果から、YjhX はトポイソメラーゼ I を特異的に阻害するタンパク質であることを明らかにした。トポイソメラーゼ I 活性を特異的に阻害するタンパク質はこれが初めての発見である。現在までに DNA ジャイレースおよびトポイソメラーゼ IV に対する抗生物質は数多く開発されているが、トポイソメラーゼ I に対する抗生物質はほとんど存在しない。真核生物のトポイソメラーゼ I は原核生物とはその構造が全く異なることから、トポイソメラーゼ I は抗生物質の標的となりうる。今回発見した YjhX によるトポイソメラーゼ I 活性阻害機構の解明は、新規抗生物質創成の基盤となりうる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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