2015 Fiscal Year Annual Research Report
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26892026
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
岩槻 健 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (50332375)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 発生 / 味細胞 / 幹細胞 / 三次元培養 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度では前年度に開発した味蕾オルガノイドの培養系にて、味細胞へ分化誘導させる際の遺伝子発現変化を、次世代シークエンサーを用いたRNA-Seqにて解析した。まず、これまでに見出した味幹細胞・前駆細胞のマーカーであるLgr5の下流にGFPを発現するLgr5-GFPマウスを導入し、その有郭乳頭よりGFP陽性細胞をセルソーティングにより分取した後、オルガノイド培養を開始した。その後、14日間培養し、2日おきに培養細胞よりRNAをサンプリングしHiseq 2500(Illumina社)により転写産物の塩基配列を決定した。次に、各ポイント間の転写産物発現量をクラスター解析し、培養が進むに従い発現が抑制されるサブクラスターと、逆に発現が上昇するサブクラスターを見出した。前者には、細胞周期や分裂に関係する分子が、後者には味覚や化学感覚に関係する分子が多く含まれていた。IPAを用いたパースウェイ解析の結果、後者からは味細胞に選択的に発現する味覚受容体をはじめ、味覚受容体以下のGタンパク質やその下流に存在するシグナル伝達因子などが見出され、培養日数が14日に近づくほど味細胞系列への分化誘導が自発的に進む事が判明した。 本研究の成果により、味幹細胞から最終分化した味細胞が発現する多くの転写因子や増殖因子の一端が明らかになり、in vitroにおける味細胞の再生と分化の制御に繋がると考えられる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Characterization of stem/progenitor cell cycle using murine circumvallate papilla taste bud organoid2015
Author(s)
Aihara E, Mahe MM, Schumacher MA, Matthis AL, Feng R, Ren W, Noah TK, Matsu-Ura T, Moore SR, Hong CI, Zavros Y, Herness S, Shroyer NF, Iwatsuki K, Jiang P, Helmrath MA, Montrose MH.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 5
Pages: 17185
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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