2015 Fiscal Year Annual Research Report
児のADHD発症と胎児期受動喫煙との遺伝-環境交互作用の解明
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26893002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小林 澄貴 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任助教 (10733371)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | ADHD / 喫煙 / 遺伝環境交互作用 / 環境化学物質 / 妊婦 / 社会医学 / 疫学 / 公衆衛生学 |
Outline of Annual Research Achievements |
胎児期の母の受動喫煙曝露による児の注意欠損・多動性障害(ADHD)発症に及ぼす遺伝環境交互作用の影響を解明するために、出生前向きコホート研究「環境と子どもの健康に関する北海道スタディ(以下、北海道スタディ)」の母児を対象に検討した。 北海道スタディのうち2007年12月生まれまでの8歳児でADHD-RS得点が得られたのは3,263名だった。ここから症例群:対照群=1:4とし、児の性別と母の出産年齢(±5歳)でマッチングさせ1,491名抽出したところ、非受動喫煙群(妊娠後期の母体血漿コチニン値; 0.21 ng/mL以下)552名、受動喫煙群(0.22-11.48 ng/mL)812名、喫煙群(11.49 ng/mL以上)127名となった。 母の妊娠前体重、身長、妊娠中飲酒状況、出産歴、教育歴、世帯収入、在胎週数で調整したロジスティック回帰分析で検討したところ、非受動喫煙群の児と比較して、受動喫煙群の児のADHDのオッズ比は1.17 増加したものの有意ではなかった(95%信頼区間(CI): 0.84-1.63; P = 0.365)。一方、喫煙群の児のADHDのオッズ比は1.71 増加し有意だった(95% CI: 1.01-2.90; P = 0.045)。 胎児期の母の受動喫煙曝露が8歳児のADHDのリスク増加に影響を及ぼさず、そして遺伝環境交互作用も関与しないと考えられた。しかし、胎児期の母の喫煙曝露による8歳児のADHDのリスク増加に遺伝環境交互作用を及ぼすことは否定できなかった。 解析対象者の1,491名について母体血DNAおよび臍帯血DNAを抽出した。今後、母体血DNAおよび臍帯血DNAの化学物質代謝および神経伝達代謝関連遺伝子多型を解析することで、母の喫煙曝露による8歳児のADHDのリスク増加に遺伝環境交互作用が関与するかについて、さらに明らかにしていく。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 妊娠初期における北海道内女性労働者の記述疫学的考察2015
Author(s)
小林澄貴, 宮下ちひろ, 荒木敦子, 池野多美子, 伊藤佐智子, Houman Goudarzi, 花岡知之, 岸玲子
Organizer
平成27年度日本産業衛生学会北海道地方会(第95回北海道医学大会産業衛生分科会)
Place of Presentation
旭川建設労働者福祉センター (北海道・旭川市)
Year and Date
2015-10-17
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[Presentation] Effects of maternal AHR, CYP1A1 and GSTM1 polymorphisms and dioxins on infant birth weight: The Hokkaido Study2015
Author(s)
Sumitaka Kobayashi, Chihiro Miyashita, Seiko Sasaki, Atsuko Araki, Fumihiro Sata, Susumu Ban, Jumboku Kajiwara, Takashi Todaka, Reiko Kishi
Organizer
27th Conference of the International Society for Environmental Epidemiology (ISEE2015)
Place of Presentation
Reboucas Conference Center, Sao Paulo (Brazil)
Year and Date
2015-08-30 – 2015-09-03
Int'l Joint Research
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