2014 Fiscal Year Annual Research Report
強いストレスによるストレス脆弱性表出の脳内機構の解明
Project/Area Number |
26893014
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
領家 梨恵 東北大学, 加齢医学研究所, 教育研究支援者 (10737464)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
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Keywords | 不安 / PTSD / MRI / 恐怖 |
Outline of Annual Research Achievements |
1995年の阪神・淡路大震災から、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と呼ばれる慢性ストレス関連精神疾患が知られるようになり、2011年の東日本大震災に置いてもPTSD発症は社会的問題となっている。本研究は、PTSD発症要因を明らかにするため、PTSDモデル動物の脳機能・形態変化と行動変化を経時的に観察するものである。小動物用核磁気共鳴画像法(MRI)を用いることで、非侵襲的に同一個体の脳形態変化を経時的に測定することで、強いストレッサーによって引き起こされた脳の可塑的変化がいつの時点において生じているのかを検討する。 ラットまたはマウスを用いたVoxel Based Volumetry法の手順を確認し、本研究室においてヒトMRIと同様にネズミの全脳体積を網羅的に測定が可能であることを確認した。これにより、ラットまたはマウスへのストレス負荷前後の脳体積の変化を網羅的に検討する予備検討段階を終了した。 不安様行動とうつ様行動を観察するための行動実験として、オープンフィールド行動を測定するため、オープンフィールド装置を用いた行動計測法の検討を行った。ラットまたはマウスのオープンフィールド行動を測定するため、ラット用に上部の空いた90x90x45 cmの四角いオープンフィールドを、マウス用に上部の空いた50x50x30 cmの四角いオープンフィールドを用いて、装置上部に取り付けたビデオカメラによる動物行動の記録を行った。その後画像解析ソフトウェアを用いた行動自動解析の妥当性を検討し、オープンフィールド内におけるネズミの総移動距離およびオープンフィールド中心滞在時間自動測定が可能であることを確認した。 引きつづき、これらMRIおよび動物行動の手法を用いて、ストレス負荷動物の経時的脳形態変化および行動学的変化の関連性を検討する。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)