2014 Fiscal Year Annual Research Report
低弾性インプラントの生体整合性に関する力学的・生物学的検討
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26893021
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
及川 真由美 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (60733566)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 低弾性チタン合金 / オッセオインテグレーション / マイクロモーション / ストレスシールディング |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科インプラントに関する研究の一つの流れは,インプラント体に加わるメカニカルストレス,そしてインプラント体を通して生体骨に伝達される応力を積極的に制御しようとする領域に進み,メカノバイオロジカルな観点から生体と調和し得るインプラント体の開発が視野に入れられている. 本研究は,生体との力学的整合性を達成し得る低弾性チタン製インプラントの生体力学的およびメカノバイオロジカルな効果を検証することを目的として,生体骨に近似した弾性を有するチタン製インプラント体がその周囲骨に与える経時的・空間的な応力を,オッセオインテグレーション獲得過程のマイクロモーションと獲得後のストレスシールディング効果を加味した生体力学的観点から評価するとともに,応力によるメカノバイオロジカルな骨組織の応答を組織学的に評価することを目的としている. 初年度は研究計画に基づき,純チタンと低弾性チタン合金であるTi-Nb-Sn合金製のシリンダー型ミニインプラントを作製しラット大腿骨に埋入後,その組織切片を作製した.組織学的に生体骨と純チタンやTi-Nb-Sn合金との界面は良好であり,オッセオインテグレーションの獲得が確認された.この組織切片は今後に負荷させる種々の荷重タスクのコントロールとして使用する.現在は荷重タスクの最適条件を検索しており,今後は荷重負荷とその荷重がインプラント周囲骨に与える動態を詳細に検討していく予定である.初年度は概ね研究計画通りに実験を終了した.
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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