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2014 Fiscal Year Annual Research Report

慢性血栓塞栓性肺高血圧症の血栓形成/内皮障害におけるIFNγの関与と病態の解明

Research Project

Project/Area Number 26893035
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

重田 文子  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄付講座教員 (70436369)

Project Period (FY) 2014-08-29 – 2016-03-31
Keywords慢性血栓塞栓性肺高血圧症 / IFNγ
Outline of Annual Research Achievements

1. 慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者の血清IFNγ測定と臨床データ解析
CTEPH患者48人の右心カテーテル検査時に採取した血清検体を用いて血清IFNγ濃度をELISAにて測定した。現在、得られた血清IFNγ値の結果と患者背景・右心カテーテル検査より得られた肺血行動態(重症度)・肺動脈造影/CT angiography/手術所見(手術例のみ)より得られた血栓部位・その後の血栓増悪等を含めた予後と間の関係を解析中である。

2. 慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者の肺動脈血栓内膜摘除術検体からの血管内皮細胞・平滑筋細胞分離
当院心臓血管外科がCTEPHに対して施行した肺動脈血栓内膜摘除術にて摘出された血栓内膜組織から、フローサイトメトリーを用いて血管内皮細胞(CD31陽性細胞)の分離を試みた。現在2例の分離・培養・増殖・保存に成功し、今後の実験へ向けて調整中である。当初SMA抗体を用いて平滑筋細胞分離も予定していたが、現時点では分離に成功していない。血栓内膜摘除術が内弾性板より内側を摘出する手術であることから、理論上検体の中に平滑筋が存在しないことが理由と考える。また、この間に当院呼吸器外科にて末梢肺癌に対して施行された際に摘出された2例の肺動脈から血管内皮細胞(CD31陽性細胞)の分離・培養・増殖・保存にも成功した。これらはControl内皮細胞として使用し、CTEPH内皮細胞の特徴を明確にする比較細胞として研究に組み込むことを検討している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初は血管内皮細胞と平滑筋細胞のサイトカイン産生とIFNγ刺激による変化も平成26年度施行予定としていたが、血栓内膜組織から細胞分離・培養・増殖に成功した症例数が少なったため、この実験にまで至ることが出来なかった。
またSMA抗体を用いて平滑筋細胞分離も予定していたが、現時点では分離に成功していない。血栓内膜摘除術が内弾性板より内側を摘出する手術であることから、理論上検体の中に平滑筋が存在しないことが理由と考える。

Strategy for Future Research Activity

血栓内膜組織からより選択的かつ効率的な細胞分離・培養・増殖・保存方法を確立させることが出来るか否かが、今回の研究の律速になると考える。細胞分離の最適条件を模索しつつ、引き続き細胞分離の症例数を増やすことに努める。また、症例数が少ない段階でも予定している実験を進めていくことも検討する。

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Published: 2016-06-01  

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