2015 Fiscal Year Annual Research Report
伸展刺激が心臓線維芽細胞の分化に及ぼす効果に関する研究
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26893049
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
小尾 正太郎 獨協医科大学, 医学部, 講師 (10734452)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 機械的刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
心臓における線維化は、線維芽細胞とその分化形態である筋線維芽細胞が化学的・機械的刺激に応答して産生する細胞外基質の過剰な蓄積に起因し、心不全、不整脈、心筋症などを誘発する。しかしながら、機械的刺激が心臓線維芽細胞の分化に及ぼす効果に関しては十分にはわかっていない。そこで今回、伸展張力が心臓線維芽細胞の分化に及ぼす効果に関して検討した。 ヒト心臓線維芽細胞を培養し、伸展張力負荷装置を用いて定量的な伸展刺激を0-48時間負荷した。形態学的変化を顕微鏡下で観察すると、伸展刺激を加えていない静的な細胞群では伸展方向に一定の方向性がないが、伸展刺激を加えると伸展刺激と垂直方向に細胞が配向し、より細長い形態変化を認めた。筋繊維芽細胞の分化マーカーであるα平滑筋アクチンの蛋白と遺伝子の発現変化をそれぞれウェスタンブロッティング法とリアルタイムタイムPCR法で計測すると、伸展張力の強さ依存性・時間依存性にいずれも増大した。 以上まとめると、伸展張力は心臓繊維芽細胞を筋繊維芽細胞に分化誘導することが分かった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Thermo-sensitive transient receptor potential vanilloid (TRPV) channels regulates IL-6 expression in mouse adipocytes.2015
Author(s)
Kikuchi H, Oguri G, Yamamoto K, Takano N, Tanaka T, Takahashi M, Nakamura F, Yamasoba T, Komuro I, Obi S, Nakajima T.
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Journal Title
Cardiovascular Pharmacology
Volume: 4
Pages: 156
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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