2014 Fiscal Year Annual Research Report
在宅療養の質向上を目指した高齢がん患者のための化学療法導入支援プログラムの開発
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26893060
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
御子柴 直子 東京大学, 高齢社会総合研究機構, 助教 (50584421)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 外来化学療法 / 高齢者 / がん |
Outline of Annual Research Achievements |
【当該年度の目標・方法】当該年度の目標は、専門家へのヒアリングおよび文献レビューを完了し、それを踏まえた高齢がん患者の外来化学療法における自己管理の実態調査を行うことであった。 【結果】がん専門看護師や医師、薬剤師などの専門家へのヒアリングにより外来化学療法を受ける高齢がん患者の自己管理において、内服の抗悪性腫瘍薬の服薬アドヒアランスの向上が課題であることがうかがえた。その後、抗悪性腫瘍薬の服薬アドヒアランスに関する文献レビューを行い、抗悪性腫瘍薬の服薬アドヒアランスの実態や関連要因に関して把握し、分析枠組みを検討した。一方、具体的な介入策についてはほとんど文献が見当たらなかった。 【考察・今後の課題】専門家へのヒアリングや文献レビューを通して、高齢がん患者に対する服薬アドヒアランスの支援は研究的にも実践的にも十分に発展していないと考えられた。そのため、その実態を詳細に調査し、現在の外来医療の現状に即したケアプログラムを構築することが重要と考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度の目標は、専門家へのヒアリングおよび文献レビューを完了し、それを踏まえた高齢がん患者の外来化学療法における自己管理の実態調査を行うことであった。しかし、調査開始前の文献検討や専門家へのヒアリングから、副作用対策及び治療中止時の意思決定支援については認識されているものの、服薬アドヒアランスの支援についてはさらなる支援が必要であることが伺えた。しかし、外来化学療法を受ける高齢がん患者の服薬アドヒアランスに関する実態について、具体的かつ詳細に調査した研究は国内にはほとんどなかった。また、具体的な解決策については国内外ともに見当たらなかった。そのため、調査を行うに当たり分析枠組みを構築し直す必要性を感じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
専門家へのヒアリングや文献レビューを通して、高齢がん患者に対する服薬アドヒアランスの支援は研究的にも実践的にも十分に発展していないと考慮された。そのため、来年度は実態を詳細に調査の上課題を抽出し、現在の外来医療の現状に即した効果的なケアプログラムを構築することが重要と考える。
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