2014 Fiscal Year Annual Research Report
小児予防接種における誤接種防止看護マニュアル作成の試み
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26893101
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
藤井 千代美 福井大学, 医学部, 助教 (90446170)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 小児予防接種 / 誤接種 / 誤接種防止 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年9月より水痘ワクチンの定期接種化と広域定期接種ワクチン事業が始まり、小児予防接種現場の更なる混乱が予測される。それと同時にワクチン誤接種の事例の増加も懸念され、現場では様々な誤接種防止対策を講じていることが考えられる。そこで小児ワクチン移行期の現場の実態や誤接種の状況、実際にワクチン接種業務に携わる看護師の思いや誤接種防止対策の実際などを明らかにし、誤接種防止に取り組むため本研究を実施している。 ①小児予防接種現場の現状調査(アンケート)の準備:アンケート調査の対象として、近畿・北陸地区の小児定期予防接種実施機関500施設をピックアップした。調査協力の承諾の得られた施設にアンケート調査を行うため、アンケート及びその説明書、研究承諾書、倫理申請書などをを作成した。アンケート調査の内容は、予防接種業務時間や1日の予防接種者数などの現状把握。予防接種を行ううえで「負担」と感じる内容や、負担感の強い業務など実際に予防接種業務を行う看護師の思いに対する調査。誤接種の経験の有無とその内容と対策調査。保護者からの予防接種の相談内容の調査などである。現在倫理審査申請中。 ②面接調査の準備:半構成的面接調査を行うための説明書、承諾書、面接調査シートなどの作成を行った。現在倫理審査申請中。 ③現在行われている誤接種対策や事故事例などの文献や先行研究の検索を行った。また先行研究で発表されている誤接種防止対策物品を、モデルとして作成した。 次年度はアンケート調査及び面接調査の実施、集計、分析を行い、誤接種防止マニュアルを作成していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
人を対象とする医学系研究に関する倫理指針の改正を受けて、本大学での倫理審査体制の変更等があり、倫理申請がやや遅れているが、研究進度としてはおおむね順調である。調査依頼書・アンケート・面接用紙などは準備が完了している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り倫理審査申請が受理された後、調査を開始する予定。
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