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2015 Fiscal Year Annual Research Report

Fgf18の神経筋接合部形成に対する役割の解明

Research Project

Project/Area Number 26893111
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

伊藤 研悠  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (10732638)

Project Period (FY) 2014-08-29 – 2016-03-31
KeywordsFgf18 / 神経筋接合部 / 形成 / 運動神経 / アセチルコリン受容体 / MuSK
Outline of Annual Research Achievements

【目的】神経筋接合部形成(NMJ)において、当教室では脊髄が高発現している分子に注目した。そこで、脊髄の中で運動神経細胞において特異的に発現する遺伝子産物を大規模に比較・検討した。この結果、Fgf18が同定されたため、NMJに対するFgf18の作用を解析した。
【方法】6週齢C57BL/6Jマウス脊髄切片より運動(前角)神経細胞と後角神経細胞を単離し、発現しているmRNAをエクソンアレイおよび次世代シークエンサーを用いて網羅的に比較、検討した結果、Fgf18遺伝子を同定した。Muskのリン酸化をみるためにHEK細胞にMuskを高発現させFGF18蛋白による反応をみた。さらにNMJが形成されるC57BL/6Jマウス胎生期における脊髄と筋肉細胞からのFgf18発現量を測定した。Fgf18のアセチルコリン受容体に対する役割を、筋肉細胞であるC2C12を用いてアセチルコリン受容体の重合を用いて評価した。またFgf18ノックアウトマウスの胎生18.5日におけるNMJの形態形成を免疫染色(α-bungarotoxin抗体)を用いて解析し、さらに電子顕微鏡にて観察した。
【結果】筋肉細胞において、Fgf18はアセチルコリン受容体の重合を促した。これはインヒビターを入れることで打ち消された。またFgf18はNMJ形成に必須のMuskのリン酸化とアセチルコリン受容体の重合を誘導した。一方、Fgf18ノックアウトマウスではアセチルコリン受容体はwild typeと比較し免疫染色にて有意差をもって小さかった。さらに電子顕微鏡においてNMJの形成にsynaptic vesicleが少ないなどの異常が観察された。
【結論】以上の結果より、Fgf18は脊髄運動神経細胞と筋肉細胞より特異的に分泌され、NMJの形成に正に作用する分子であると考えられた。

Research Progress Status

27年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2016 2015

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 脊髄において特異的発現パターンを有するFgf18の神経筋接合部に対する役割2016

    • Author(s)
      伊藤 研悠
    • Organizer
      第31回日本整形外科学会基礎学術集会
    • Place of Presentation
      福岡県福岡市福岡国際会議場
    • Year and Date
      2016-10-13 – 2016-10-14
  • [Presentation] 脊髄前角に発現するFibroblast growth factor同定とその運動神経細胞に対する役割2015

    • Author(s)
      伊藤 研悠
    • Organizer
      第30回日本整形外科学会基礎学術集会
    • Place of Presentation
      富山県富山市富山国際会議場
    • Year and Date
      2015-10-22 – 2015-10-23

URL: 

Published: 2017-01-06  

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