2014 Fiscal Year Annual Research Report
思春期メンタルヘルスリテラシーの向上プログラムの開発
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26893115
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
井倉 一政 三重大学, 医学部, 助教 (60733011)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 学校保健 / 精神保健 / メンタルヘルスリテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、思春期におけるメンタルヘルスリテラシーの向上を目指した教育プログラムの開発を目的とした。特に中学1年生は先輩や同級生などとの人間関係の再構築が課題であるとされ、メンタルヘルス不調をきたしやすいと言われている。したがって、成長発達の過渡期である思春期において、精神保健に関する正しい知識と行動・習慣を身につけることが重要である。 今年度はまず、国内外のメンタルヘルスリテラシーの先行研究の検討や先駆的な取り組みについて情報収集を行った。文献検討から、思春期におけるメンタルヘルスリテラシー教育の効果検証に関する研究では、知識伝達型の「講義」だけではなく、主体的な「話し合い」や「グループワーク」、「ロールプレイ」など参加型のプログラムが実施され、学習効果をあげていることが明らかになった。また、プログラムの内容は「精神疾患の適切な理解」、「偏見・差別をなくす」、「援助希求行動の促進」などであった。プログラムの評価には、それぞれの研究で独自に開発された質問紙が使用されていることが多い結果だった。 これらの先行研究や先駆的な取り組みをまとめ、研究実施自治体の医療機関・教育員会・保健所・市役所の専門家(精神科医師・公衆衛生医師・保健師・児童思春期専門看護師・精神保健福祉士・小中学校教諭・養護教諭・ケースワーカー)の協力を得て、中学1年生向けのプログラムとその評価についての意見交換を複数回実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、先行研究の文献検討と、先駆的な取り組みの情報集が実施できた。また、本研究に必要な物品の多くを購入し、関係機関の関係者と打ち合わせを行った。プログラムの開発・評価に向けての事前調整はおおむね終了した。今後、実施場所・実施時期の調整を試み、研究を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに実施した先行研究の文献検討と専門家からの意見をもとに、今後は、プログラム案を試作する。その後、試作したプログラム案を実際に中学生に実施し、さらに量的・質的にプログラムの評価を行う予定である。
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