2014 Fiscal Year Annual Research Report
医療機関連携の適切な評価に向けた医療機関ネットワークの可視化およびその分析
Project/Area Number |
26893121
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加藤 源太 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20571277)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
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Keywords | 病院・医療管理学 / レセプト情報 / 医療社会学 / ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究では病院間ネットワークを可視化し分析することを目標とし、その素材としての診療報酬請求情報、即ちレセプト情報について、活用可能性も含めて検討を行った。 まず、レセプト情報にアクセスできる可能性を拡大させるための試みとして、厚生労働省と京都大学の連携協力を締結するに至った。これにより京都大学に「レセプト情報等オンサイトリサーチセンター(京都)」を開設することができ、悉皆性の高いレセプトデータに対し容易にアクセスできる可能性が高まった。 研究面では、京大内で実施されているレセプト情報を用いて高齢者へのがん治療に関し分析を行う研究に参画することで、以降のネットワーク分析に資する研究の機会を得ることができた。レセプト情報は元々が分析用に構造化されたデータではないため「月単位のデータとなっている」「個人を統合するIDの精度に揺れがある」「記載されている事項の精度が必ずしも高いとは限らない」等々の性質があるものの、全国民の保険診療の90%以上に相当する診療情報を備えているため、記述統計を実施するには適したデータであることが確認された。これら治験は今後論文化する予定であるとともに、他にもレセプト情報を用いて糖尿病の合併症に関する研究、産科救急疾患に関する研究に着手していたところである。これらの研究の知見は今後のネットワーク分析に活用する予定としていた。 レセプト分析に関するこれらの知見を公表するべく、レセプト情報、ならびに国が提供するレセプト情報・特定健診等情報データベースの利活用に関する可能性その他について、これまでの議論を整理し論文化を行った。同様に2015年度に開催されるものであるが、海外の学会でも日本のレセプトデータベースについて発表の機会を得ることができた。日本における事例紹介のみならず、海外における診療報酬請求情報の活用可能性についても知見を得る機会にする予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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