2014 Fiscal Year Annual Research Report
スニチニブ耐性獲得に関わる新規分子メカニズムの探索
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26893129
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柴崎 昇 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30736640)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 腎癌 / 薬剤耐性 / 抗血管新生療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでPDTT xenograft model を用いてスニチニブ耐性モデルを作成し、コントロールの腫瘍およびスニチニブ感受性期の腫瘍とスニチニブ耐性期の腫瘍との間での遺伝子発現プロファイルの変化をマイクロアレイ法により解析した。その結果スニチニブ耐性獲得に大きく関係することが示唆される分子としてIL13RA2が同定された。 ヒト腎癌転移症例において原発巣で免疫組織化学的染色をした結果、原発巣でIL13RA2の発現が高い症例は転移巣に対してスニチニブを投与しても多くの症例で反応が悪いことが分かった。 腎癌細胞株を用いてIL13RA2を強制発現あるいは発現抑制した上でマウス xenogarft を作成し評価したところ、淡明腎細胞癌においてIL13RA2の発現が高いとスニチニブ抵抗性と腫瘍増殖を引き起こすことが分かった。 上記xenograft モデルおよび PDTT xenograft モデルにおいて血管新生やアポトーシスについて免疫組織化学的染色をした結果、IL13RA2によって引き起こされるスニチニブ抵抗性は血管新生を伴わずにアポトーシスを阻害することで起こることが分かった。 以上により、IL13RA2がスニチニブ抵抗性獲得に関与している可能性があると示唆された。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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