2014 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病と咀嚼能力の低下が動脈硬化性疾患のリスク因子と発症に及ぼす影響
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26893141
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
來田 百代 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10733082)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 咀嚼能率 / 動脈硬化 / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)データの収集:すでに平成20~24年に国立循環器病研究センター予防健診部において歯科検診を受診した吹田研究基本健診参加者(約1,900名のうち、頸部エコー被検者は約1,500名)の中で初回歯科検診から4年以上経過し、文書により同意を得た者に対して研究期間中に再評価を行った。平成26年度内に歯科検診再評価は目標350名に対し、428名であった。初回歯科検診は目標150名に対し、88名であった。 2)横断解析:咀嚼能率関連因子とIMTとの間に有意な関連は認められ、今後の縦断解析の基礎資料は得られた。 3)プレ縦断解析:ベースライン時ならびに再評価時(ベースラインより4年以上経過)の歯科検診にいずれも参加した287名の歯科データより、かかりつけ歯科医の定期受診の有無と咀嚼能率の低下の有無とが関連していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
データの収集においては、初回歯科検診は目標には達しなかったが、再評価においては目標値を上回る数のデータを収集する事が出来た。解析については、横断解析では、今後、縦断解析の基礎資料となる結果が明らかとなり、プレ縦断解析では、歯科のみのデータより、咀嚼能力関連因子の低下についての口腔内の関連因子を明らかとする事が出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度から引き続いてデータ収集を行う。歯科検診再評価者は350名を目標とし、累積して1,000名を目標とする。初回歯科検診は前年度88名であったことより、80名を目標とし、累積して2,070名を目処にベースライン調査者数の増加をはかる。解析については、前年度に引き続き、サンプル数を追加して横断解析を行う。また、ベースライン評価からの追跡期間は最長でも4年と短く、サンプル数も十分ではないが、前向きコホート研究のプレ解析として、これまでの横断解析で頸動脈硬化との関連が認められている口腔健康因子(歯周病、咀嚼能力関連因子)のベースラインデータならびに追跡期間中の変化が、再評価時における動脈硬化性疾患リスク因子ならびに発症に及ぼす影響について、縦断解析(年齢、性別、既往歴、生活習慣等を調整した多変量解析)を行い、今後の前向きコホート研究の基礎資料を得ることを目標とする。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Salivary inflammatory cytokines may be novel markers of carotid atherosclerosis in a Japanese general population: The Suita study2014
Author(s)
Takayuki Kosaka, Yoshihiro Kokubo, Takahiro Ono, Shinichi Sekine, Momoyo Kida, Miki Kikui, Masaaki Yamamoto, Makoto Watanabe, Atsuo Amano, Yoshinobu Maeda, Yoshihiro Miyamoto
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Journal Title
Atherosclerosis
Volume: 237
Pages: 123-128
DOI
Peer Reviewed
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