2015 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチンリガーゼ阻害剤を用いた口腔癌に対する分子標的治療薬の開発研究
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26893166
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
坂上 泰士 広島大学, 大学病院, 歯科診療医 (00735160)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 口腔癌 / インテグリン / ユビキチンリガーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
ユビキチンリガーゼHDM2が,インテグリンβ8と結合することで,そのユビキチン化を制御することが示唆されたことから,インテグリンβ8におけるHDM2の結合部位の同定を試みた.Inverse PCR法によって作製したインテグリンβ8の特定の領域を欠失させた数種のdeletion mutantを用いたmammalian two-hybrid法を行うことで,HDM2との結合変化を解析した.インテグリンβ8のEGF-like repeat domainに存在する 481番目から576番目のアミノ酸を含む領域を欠失したdeletion mutant では,アルカリフォスファターゼ活性が,ほぼコントロールレベルまで低下した.インテグリンβ8のEGF-like repeat domainの481番目から576番目のアミノ酸領域が,HDM2の結合に関与している可能性が示唆された.次に,各濃度のHDM2阻害剤で処理した扁平上皮癌細胞におけるインテグリンβ8蛋白の発現をWestern Blot法にて解析した.HDM2阻害剤は濃度依存性に,インテグリンβ8蛋白発現を亢進させた.さらに,口腔扁平上皮癌の浸潤・転移におけるHDM2の役割を明らかにするため,遺伝子導入によるHDM2発現亢進が,口腔扁平上皮癌細胞の運動能に与える影響について検討した.まずHDM2発現ベクターをリポフェクタミン法にて口腔扁平上皮癌細胞SCCKNに導入し, HDM2蛋白発現が亢進していることをWestern Blot法で確認した.HDM2が扁平上皮癌細胞の遊走能に与える影響についてBoyden chamberの変法にて解析した.HDM2発現亢進により細胞遊走能が促進したことから,HDM2は口腔扁平上皮癌細胞の運動能を促進させることで,がん浸潤を亢進させると示唆された.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)