2015 Fiscal Year Annual Research Report
発症まもない重篤な障害を持つ脳卒中患者の体験の前向き研究と効果的な看護支援の開発
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26893180
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
日坂 ゆかり 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 助教 (30730593)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 脳卒中 / 急性期 / 体験 / 心理 / 参加観察 / 意識障害 / コミュニケーション障害 / 高次脳機能障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、重篤な障害を持つ脳卒中患者に対して発症24時間以内で可能な限り早期から、研究者が看護実践を行ないながら、患者の「言動」や「表情」、「その時の出来事」を時系列に系統的にデータ収集をする参加観察法で行なう。その結果として、発症まもない重篤な障害をもつ脳卒中患者がどのような体験や経験をしているのか明らかにすることを目的としている。本研究では「発症間もない時期」を発症から2週間、「重篤な障害」を記憶・認知・コミュニケーションに障害があると定義した。 現在までの明らかとなっている研究内容をレビューした結果を、第3回日本ニューロサイエンス看護学会学術集会で、「重篤な障害を持つ急性期脳卒中患者の体験に関する文献検討」のテーマで発表した。データ収集は、重篤な障害を持つ10事例の対象者に対して、発症24時間以内から急性期病院を転院するまでの間参加観察を行なった。更に、診療記録や転院後の半構成面接によってデータを得て、事例ごとの分析を行なっている。 その結果、意識障害から回復した直後は、患者は自身の状況認識が不十分であり、看護師は患者が自身の状況を理解できるような情報提供が必要である。また患者は、日常生活動作の訓練の実際の中で自身の障害を自覚して落ち込むが、日常生活訓練の具体的な目標に向けて取り組み始める時期でもあった。患者の回復への心理状態を的確に把握した支援の必要性が示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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