2015 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄アストロサイトSTAT3を介した慢性掻痒メカニズムの解明
Project/Area Number |
26893182
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
白鳥 美穂 (林) 九州大学, 薬学研究科(研究院), 研究員 (20735641)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 慢性掻痒 / 痒み過敏 / グリア細胞 / 脊髄 / アトピー性皮膚炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性掻痒時の脊髄後角アストロサイトSTAT3依存的に発現増加する分子としてLCN2を同定した。免疫組織染色法を用いた結果、LCN2は脊髄後角アストロサイトで高発現していることが分かった。初代培養アストロサイトの培養上清においてもLCN2が検出され、STAT3の阻害薬の前処置により検出量が減少することがわかり、LCN2がアストロサイトから放出されうる因子であることが示唆された。 慢性掻痒モデルマウスのDRGにおいて、mRNAレベルで発現増加していたIL-6ファミリーサイトカインが、脊髄後角において蛋白レベルでも増加していることが分かった。当該分子を初代培養アストロサイトに処置したところ、LCN2の発現量、放出量ともに有意に増加した。また、当該分子処置によってSTAT3の活性化が起こることや、STAT3の阻害薬の前処置によって放出量の増加が抑制されることもわかった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] STAT3-dependent reactive astrogliosis in the spinal dorsal horn underlies chronic itch.2015
Author(s)
Miho Shiratori-Hayashi, Keisuke Koga, Hidetoshi Tozaki-Saitoh, Yuta Kohro, Honami Toyonaga, Chiharu Yamaguchi, Ayumi Hasegawa, Takeshi Nakahara, Junichi Hachisuka, Shizuo Akira, Hideyuki Okano, Masutaka Furue, Kazuhide Inoue, Makoto Tsuda
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Journal Title
Nature Medicine
Volume: 21
Pages: 927-931
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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