2015 Fiscal Year Annual Research Report
胆道癌における癌ワクチン療法の有効性とサイトカインシグナル抑制分子の役割について
Project/Area Number |
26893183
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
緒方 久修 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (70432945)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 胆道癌 / 免疫療法 / 癌ワクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
悪性新生物は、1981年以降日本人の死亡原因の第1位となり、その中で2011年には18,186人が胆道癌で死亡しており、癌死亡原因においては第6位となっている。また、5年相対生存率も20-25%と低く予後不良/難治性の悪性腫瘍とされている。胆道癌は外科切除のみが根治を期待できる治療法であるが、その多くが診断時に切除不能な進行癌であり、治癒切除後も50~80%が再発する難治癌であることから、全身化学療法への期待は大きい。しかしながら、切除不能胆道癌に対する標準治療とされるゲムシタビンとシスプラチン併用療法の生存期間中央値は11.2ヶ月と満足できるものではなく、さらにゲムシタビン耐性を示す場合の標準的な二次治療も確立していない状況である。悪性腫瘍に対する免疫療法は、外科治療,化学療法,放射線療法に次ぐ第4の癌治療法として注目されている。近年申請者らのグループは「標準治療不応の進行癌を対象としたカクテル癌ワクチン療法の臨床試験」をおこなっており、それらの安全性評価ならびに有効性の評価を行ってきた。 今回、申請者らは既治療(標準的治療)が不応となった胆道癌患者を対象としたカクテルペプチド癌ワクチン療法第Ⅱ相治験を行った。本臨床研究に使用するカクテルペプチドの一つOCV-105 はcDNA マイクロアレイ法による包括的ゲノム情報から膵癌、胆管癌組織に高頻度に発現し、かつ正常組織には発現の低い遺伝子として同定され、強い免疫原性を有しておりcytotoxic T lymphocyte;CTL を誘導し得るHLA-A2402 拘束性エピトープペプチドである。また、本試験で使用する二つのペプチドOCV-C01、OCV-101はVEGFR1,2由来のHLA-A 拘束性エピトープペプチドであり、VEGF-Aの受容体である。この受容体を標的にしたCTLの誘導により血管新生の阻害および癌細胞の増殖・転移を阻害することが期待できる。本治験は、2015年12月で患者のエントリーを終了し、現在は追跡調査期間である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Angiotensin II type I receptor blocker, Losartan, inhibits fibrosis in liver by suppressing TGF-beta1 production.2016
Author(s)
Hisanobu Ogata, Hideko Noguchi, Toshio Ohtsubo, Jiyuan Liao, Hiroshi Kohara, Kazunari Yamada, Mutsunori Murahashi, Yasuki Hijikata, Atsushi Suetsugu, Robert M Hoffman, Kenzaburo Tani
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Journal Title
Integr Mol Med
Volume: 3
Pages: 520-523
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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