2014 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平上皮癌における細胞外基質を介した抗癌剤耐性機構解明と新規治療法の開発
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26893205
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中川 純泰 熊本大学, 医学部附属病院, 医員 (70732741)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / 抗癌剤耐性 / 細胞外基質 |
Outline of Annual Research Achievements |
FNと抗癌剤耐性における関係性をさらに明確にするため、多数のOSCC組織検体を用いて検討を行った。正常組織、OSCC(CIS、浸潤癌の原発巣、転移巣)でのFN 発現様式を免疫組織化学染色、ウエスタンブロッティング法、リアルタイムPCR法にて解析を試みた。さらに、その結果と各種臨床情報との関連を統計学的に検討を行ってみたが、OSCC組織検体を使用するにあたり、発生組織ごとに分類し検討を行うも、症例数が限られており有意な差は現在のところ認められていない。今後症例椎を増やして検討予定である。 強制発現による研究を行った。しかしながら、細胞外基質であるFNは、細胞増殖にも関わる因子であるため、細胞増殖活性に差が出てきている状態である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
統計の検討中において発生部位ごとに、正常組織と比較した場合、FN発現に差があるように思われる。 細胞外基質であるFNの細胞に及ぼす影響が大きく、特に増殖活性に差が出ていることが問題点として挙げられる。そのため、強制発現に関わる検討が困難を極めているため遅れているものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
FNで有意な結果を見出せないため、FN-インテグリンの下流分子であるILK、Akt、FAKなどを標的とし、正常組織、OSCC(CIS、浸潤癌の原発巣、転移巣)での下流分子の発現様式を免疫組織化学染色、ウエスタンブロッティング法、リアルタイムPCR法にて解析する。さらに、その結果と各種臨床情報との関連を統計学的に検討を行う予定である。 強制発現による研究が困難な場合、発現が亢進しているOSCC細胞株を親株として用い、発現抑制の研究を行う。恒常的に発現抑制する細胞を用いて、耐性度、等の研究を行う。この研究結果で、強制発現による研究と相対的に、FNの高発現が抗癌剤耐性に関与するものであることの代替となる。
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