2015 Fiscal Year Annual Research Report
XI/XXVII型コラーゲンの軟骨特異的発現調節機構の解明と軟骨再生への応用
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26893208
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
樋田 真理子 大分大学, 医学部, 客員研究員 (10737224)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 軟骨 / コラーゲン / 転写 |
Outline of Annual Research Achievements |
生体内タンパク質の約3割を占めるコラーゲン分子は、組織形成、機能発現に重要な役割を演じている。その中で線維性コラーゲン分子は骨格形成の主役であり、骨ではI, V, XXIV型、軟骨ではII, XI, XXVII型コラーゲンが主成分として構成されている。申請者は、軟骨に特異的に発現しているXI型コラーゲンα1鎖およびXXVII型コラーゲンα1鎖遺伝子に着目し、軟骨特異的発現調節機構について検討した。これまでにXI型コラーゲンα1鎖の基本プロモーターを解析し、転写因子NF-Yが軟骨細胞において、転写活性を正に制御していることを見出した。この基本プロモーター領域について更なる解析を行ったところ、NY-Fの結合部位以外にもこの遺伝子の転写を調節している事を見出した。そこで、予測される転写調節領域に変異を加えたルシフェラーゼコンストラクトを作製し軟骨細胞における活性を調べた結果、GC配列が転写調節に必要であった。そこでこの領域に関与する転写因子を検討したところ、転写因子Sp1が示唆された。そこで、Sp1発現ベクターおよびノックダウンベクターを用いて機能解析を行った結果、転写因子Sp1が、XI型コラーゲンα1鎖遺伝子の転写活性を正に制御していることを確認すると共に、Chipアッセイによりこの転写因子が、軟骨細胞の基本プロモーター領域に結合していることも証明した。これらの結果から、XI型コラーゲンα1鎖遺伝子の発現は、NF-YだけでなくSp1においても制御されていることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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