2014 Fiscal Year Annual Research Report
アレルギー反応でのアレルゲン親和性によるIgE受容体の動的多様性の研究
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26893222
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
鈴木 亮 名古屋市立大学, 薬学研究科(研究院), 講師 (00344458)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
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Keywords | アレルギー反応 / マスト細胞 / IgE受容体 / アレルゲン / 親和性 / サイトカイン/ケモカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
サイトカインやケモカインのマスト細胞内での、細胞内分布を解析するためサイトカイン/ケモカインと蛍光蛋白質の発現プラスミドの構築を行った。そして、作製したプラスミドを導入したマスト細胞において、サイトカインやケモカインの細胞内分布を観察した。その結果、各メディエーターは細胞内で顆粒状に存在していた。また、それぞれの炎症性メディエーターは、細胞内に存在する分泌顆粒内に一様には分布しておらず、不均質に存在していることが明らかになった。さらに、サイトカインやケモカインを含むそれぞれの分泌顆粒の詳細な画像解析から、サイトカインとケモカインを含む分泌顆粒のサイズには違いがあることが分かった。 次に、個々の分泌顆粒膜上に存在する分泌機能蛋白質の同定を試みた。我々の研究成果から、マスト細胞の分泌顆粒には、神経細胞の開口放出に重要な役割をもつSNARE(soluble NSF-attachment protein receptor)蛋白質が発現していることが明らかになっている。そこで様々なSNARE蛋白質とサイトカインやケモカイン含有分泌顆粒の局在解析を行ったところ、サイトカインを含む分泌顆粒とケモカインを含む分泌顆粒では、それぞれの顆粒に存在する分泌機能蛋白質に違いがあることが分かった。 以上の結果から、マスト細胞では、炎症性メディエーターが分泌顆粒に不均質に存在し、それぞれの分泌顆粒に局在する分泌機能蛋白質にも違いがあった。マスト細胞の刺激応答に伴う分泌反応が、個々の分泌顆粒に局在するメディエーターや機能蛋白質によって、1分泌顆粒レベルで制御されていることが示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)