2014 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠初期の妊婦が自らに合ったつわり軽減方法を見出すための看護援助プログラムの検証
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26893236
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
岩國 亜紀子 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 研究員 (60514552)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | つわり軽減 / 省察 / 看護プログラム / 妊娠初期 / セルフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度5月までは、対照群へのデータ収集を行った。具体的には、研究対象者の要件に該当する対象者125人に対して、産科外来看護者より、研究者から研究説明を聞くことの了承を得て貰った。研究説明を聞くことに同意した研究対象者101名(80.8%)に対して、研究者が直接研究説明、協力依頼を行った。研究協力に同意してくれた研究協力者99名(79.2%)の内、2回の質問紙調査を終了したものは86名であった。その内、「回答日不明瞭、研究協力者の要件に該当しないもの、無回答・矛盾回答が2つ以上あるもの」を排除し、46名(2回の質問紙調査終了者の53.5%)を分析対象者とすることとした。 平成26年度6~3月までは、介入群へのデータ収集を行った。具体的には、研究対象者の要件に該当する対象者233人に対して、産科外来看護者より、研究者から研究説明を聞くことの了承を得て貰った。研究説明を聞くことに同意した研究対象者99名(42.5%)に対して、研究者が直接研究説明、協力依頼を行った。研究協力に同意してくれた研究協力者53名の内、7名は研究開始前に研究協力を中止し(つわり消失、妊娠悪阻、実家帰省、時間取れない、体調不良)、46名が研究を開始した。研究協力者46名の内、本プログラム及び質問紙への回答を開始したものは41名であり、5名(妊娠悪阻、切迫流産、偏頭痛)は研究途中で研究協力を中止した。研究を終了した研究協力者41名の内、3名は分析対象外(妊娠悪阻)となり、38名を分析対象者とすることとした。 研究協力者数は、先行研究(眞鍋ら, 2006)の効果サイズ0.63を参考に88名(各群44名ずつ)としている。そのため、介入群は、6名分不足しており、データ収集期間を平成27年度4月末まで1か月延長することとする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度7月までに対照群のデータ収集を、3月までに介入群のデータ収集を行う予定としていた。対照群のデータ収集は5月までに終了し、計画より2か月早く介入群のデータ収集に取り掛かったが、自らの健康問題によりデータ収集に取り掛かれない期間が約1か月あり、また、予定データ収集期間に十分な研究協力者が集まらなかったこと、当初予定していたより切迫流産、妊娠悪阻との診断を受けて研究対象外となる研究協力者が多かったことなどから、介入群のデータ収集期間を1か月延長する必要があった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度4~9月は、データ分析段階と位置づけている。具体的には、SPSS for Windowsを用いて、「①対照群と介入群の特性が同質であることを検証するための特性比較」、「②対照群と介入群の、セルフケア能力及びセルフケア行動の比較(各群における初回と2週間後、2週間後における介入群と対照群)」「③パス解析によるセルフケアと関連する状態、セルフケア能力、セルフケア行動の関連の検証」を行う。また、介入群においては、対面式介入において語られた内容の録音データから逐語録を作成し、その質的分析と合わせてセルフケアが行われたかを解釈する。 10月以降は、研究結果をまとめ、学会発表準備を行う段階と位置づけている。具体的には、12月に広島で開催される日本看護科学学会又は、2月に日本(千葉県)で開催される東アジア看護学研究フォーラム(EAFONS)などで発表する予定である。
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Research Products
(1 results)