2014 Fiscal Year Annual Research Report
看護基礎教育における災害看護教育および放射線看護教育に関する研究
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26893251
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Research Institution | The Japanese Red Cross Akita College of Nursing |
Principal Investigator |
佐藤 美佳 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 講師 (40739281)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 災害看護教育 / 放射線看護教育 / 放射線被ばく医療 / 原子力災害 / 看護基礎教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2009(平成21)年改正新カリキュラム移行後の、災害看護教育内容の実態を明らかにする目的で行った、全国の看護基礎教育機関における災害看護教育に関する実態調査結果の途中経過を報告する。 1.対象:国内の看護系大学221校、短期大学(3年課程)20校、短期大学(2年課程)1校、看護学校(看護師3年課程)506校、看護学校(2年課程)124校、高等学校・専攻科5年一貫教育77校、看護学校(4年課程)8校の合計957校の学科長または教務主任、災害看護担当教員および放射線看護担当教員。2.期間:平成26年12月~平成27年3月。3.方法:郵送法による自記式質問紙調査。4.分析方法:単純集計。5.倫理的配慮:研究者所属施設の研究倫理審査委員会の承認を得て実施し、研究参加施設が特定されないよう配慮した。6.結果:調査対象957校のうち、241校の学科長または教務主任(回収率25.2%)、206校の災害看護教育担当教員(同21.5%)、75校の放射線看護教育担当教員(同7.8%)から回答を得た。これらについて、教育課程別に属性、災害看護関連科目の位置づけ(必修・選択別)、開講年次、平均講義時間・演習時間、災害看護関連科目名について単純集計を行っている。7.考察:回答を得たうち96.0%が災害看護関連科目を開講し、その9割以上が“必修科目”として位置づけてはいるが、災害看護を独立した科目名で開講しているのは52.5%にとどまり、その他は「看護の統合と実践」や「国際看護・災害看護」等、科目の一部に災害看護を組み入れていることが明らかとなった。今後は、講義時間数および演習時間数と講義内容と合わせての分析を行い、更に具体的な課題を明らかにするために、自由記載とした課題と取り組みについて、テキストマイニングにする内容分析をすすめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
郵送法による実態調査の返信が、おおむね予定通りの期間内にあったため、データ入力も予定の期間内(平成27年4月末まで)で終了できた。今後は、自由記載による講義内容と今後の課題や取り組み等について、テキストマイニングを用いて分析をすすめていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
災害看護担当教員および放射線看護担当教員、そして学科長または教務主任の3者を対象に実態調査を行った結果について、それぞれの単純集計をすすめ、教育課程別の違いと共通点を明らかにしたいと考える。更に、災害看護教育・放射線看護教育についての各教育機関における課題について、テキストマイニングを用いて分析をすすめ、共通した課題を明確にすると共に、今後の災害看護教育および放射線看護教育の在り方について提言していきたいと考える。
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