2015 Fiscal Year Annual Research Report
看護基礎教育における災害看護教育および放射線看護教育に関する研究
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26893251
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Research Institution | The Japanese Red Cross Akita College of Nursing |
Principal Investigator |
佐藤 美佳 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 講師 (40739281)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 災害看護教育 / 放射線災害看護 / 放射線看護 / 放射線被ばく / 原子力災害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、全国の看護系教育機関における、災害看護および放射線被ばく医療や放射線看護に関する教育について全国実態調査を行い、災害看護学及び放射線看護の学術的体系化へつなげる効果的な教育内容、教育方法の示唆を得ることであった。 平成27度は、回答の得られた「学科長及び教務主任」:351校、「災害看護担当教員」:171校、「放射線看護担当教員」:73校のカリキュラムに関する内容および自由記載とした今後の課題、放射線関連科目を開講していないまたは講義内容に組み込んでいない理由等にについて、テキストマイニングを用いて分析し、さらに大学と大学以外の教育課程別に比較検討を行った。「学科長または教務主任」の回答において、約97%が「災害看護」関連科目を開講し、「必修科目」「30時間」「1単位」の設定が最も多かった。一方、「放射線看護」や「放射線被ばく」関連科目を開講しているのは20~46%であった。「災害看護担当教員」の回答において、開講科目名について教育課程別に比較した結果、大学では<災害看護学>など単独で開講し、大学以外の教育課程では<国際看護・災害看護>など複数科目で開講している違いが認められた。「放射線看護担当教員」の回答において、約63%が「放射線看護」関連科目を「1単位」「30時間」で開講してはいるが、実際の講義時間は、1~5時間が最も多く、平均講義時間は9.56時間という結果が得られた。また、約46%が「放射線被ばく」等に関する講義は必要であると考えるが講義に組み込んではいないと回答し、理由として時間不足、専門知識をもつ教員の不足、講義内容の精選の困難さをあげていた。 本研究成果に基づき、看護基礎教育における災害看護教育について、改正新カリキュラムに基づいた災害看護教育のカリキュラム導入の成果が明確となったと同時に、放射線看護教育の発展が必要であることが改めて確認された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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