2014 Fiscal Year Annual Research Report
アルドステロン自律産生クラスターにおける体細胞変異の解析
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26893261
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西本 紘嗣郎 慶應義塾大学, 医学部, 講師(非常勤) (00365363)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
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Keywords | アルドステロン / 副腎 / 次世代シーケンサー / 体細胞変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、正常副腎皮質に対するアルドステロン合成酵素 (CYP11B2)の免疫組織化学により、球状層を含む既知の副腎皮質3層構造に加えて、アルドステロン産生細胞クラスター (APCCと新規命名) を含む新規構造 (斑入り状構造) を同定した (Nishimoto et al., J Clin Endocrinol Metab 2010;95,2296-305)。APCCにおけるCYP11B2発現は強いことから、APCCにおけるアルドステロン合成はレニン・アンギオテンシン系から独立して自律的であることが考えられる。一方で、アルドステロン産生腺腫 (APA) の全エクソンシーケンシング研究により、イオンチャネル・ポンプ遺伝子の体細胞変異 (APA関連変異) が報告された (Choi et al., Science 2011;331,768-72など)。これらの変異は、アルドステロン産生細胞において、細胞内カルシウム濃度上昇および細胞脱分極を惹起し、その結果アルドステロンを自律的に産生させる。我々は、本研究において、「APA関連変異は、APCCにおいてもアルドステロン自律産生に関与する」という仮説を持ち、APCCからAPA関連変異を検出することを目的とした。 42例の正常副腎組織に対しアルドステロン合成酵素の免疫染色を行いAPCCを同定した。23個の大きいAPCC (0.6-1mm大) から肉眼的に組織を採取し微量なDNAを抽出した。APA関連変異が判明した4遺伝子の全エクソンをカバーするプライマーの混合液 (310組のプライマー) を調製後、それを用いて抽出した微量DNAを増幅した。次世代シーケンサーを用いて、これらの増幅産物の変異解析を行ったところ、8個 (34.8%) のAPCCに既知APA関連変異を検出した。本研究により、APCCにおけるアルドステロン合成はAPA関連変異により自律的であることが示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Case of the accesory adrenal gland with improvement of macrohematuria after removal.2015
Author(s)
So Tawara, Fuminori Sakurai, Shogo Takada, Daisaku Ashikari, Yasutaka Murata, Daisuke Obinata, Tsuyoshi Matsui, Katsuhiko Sato, Junichi Mochida, Kenya Yamaguchi, Koshiro Nishimoto, Kuniaki Mukai, Satoru Takahashi.
Organizer
Taiwan Urological Association Annual Meeting
Place of Presentation
Taipei International Convention Center (Taipei, Taiwan, Republic of China)
Year and Date
2015-08-21 – 2015-08-22
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[Presentation] APAとAPCC共存KCNJ5陽性原発性アルドステロン症2015
Author(s)
田村 愛, 大村 昌夫, 牧田 幸三, 西本 紘嗣郎, 中島 薫, 上田 絢美, 奈良 枝里子, 三木 郁, 土岐 卓也, 松澤 陽子, 斉藤 淳, 西川 哲男
Organizer
第88回日本内分泌学会
Place of Presentation
ホテルニューオータニ東京 (東京都千代田区)
Year and Date
2015-04-23 – 2015-04-25
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