2014 Fiscal Year Annual Research Report
頬脂肪体由来脂肪幹細胞とナノハイドロキシアパタイトによる超短波骨再生
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26893272
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
長崎 理佳 昭和大学, 歯学部, 助教 (30736616)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 再生医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
頬脂肪体由来脂肪幹細胞を使用し、NHA添加とLIPUS照射を併用し、優位な骨増生を確認するための実験を行った。 すでに実験データのでているin vitroでの骨形成関連遺伝子発現および骨分化マーカーの定量的解析に加え、細胞間でのシグナル伝達を解析する必要があると考え、タンパク定量を行った。 さらにin vivo、すなわちヌードマウス骨欠損モデルを使用し、ヒト頬脂肪体由来脂肪幹細胞とNHA添加に加え、LIPUSの照射も行うことにより、より効率的に骨の再生を誘導する研究を行った。ヌードマウスの頭蓋冠に直径5mm程度の骨欠損を作製する骨欠損モデルを使用し、in vivoでの脂肪幹細胞及びNHA、LIPUS併用効果を検討した。実験群は、脂肪幹細胞、NHA添加、LIPUS照射それぞれ単独群と脂肪幹細胞+NHA添加群、脂肪幹細胞+LIPUS照射群、脂肪幹細胞+NHA添加+LIPUS照射群のバリエーションに分けた。分化誘導培地で誘導された脂肪幹細胞ペレット(15×104/10cmdish)と40nm以下のNHA150ugを新田ゼラチン社製のCellmatrixやアテロコラーゲンと混合し、骨欠損部に移植した。その後、LIPUS照射を、マウスが照射中に動いてしまわないように、イソフルレンによる吸入麻酔を施行しながら60mW/cm2、100Hz、10分/日の条件で行った。2週間後、ヘマトキシリン・エオジン染色と免疫組織学染色を行い、病理組織学的評価を行った。免疫組織学的染色で使用した抗体はANTI-HUMANとANTI-MOUSEの骨のマーカーであるオステオカルシンを使用した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
in vitroにおいてより内容の濃い研究とするために、細胞間でのシグナル伝達を解析する実験を追加したために、従来の計画より遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
今回は2週間で病理組織学的評価を行ったが、今後は4週間、8週間と比較し、より有意差がでるか検討する。
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