2014 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルメディアを活用した大学生への食生活改善アプローチ
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26893283
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
渡辺 昌子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (90405613)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 大学生 / 食生活 / 健康教育 / インターネット / 携帯電話 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究では、携帯電話やスマートフォン等のデジタルデバイスを多用に駆使して社会とつながる大学生を対象とし、彼らに最も身近な方法であり、画像(視覚化)とコメント(文章化・再認識化)による意識変容の効果が期待されるソーシャルメディアを活用した食生活記録の作成および相互意見交換を行うことで、彼らが主体的に食生活に関する課題を発見し、関心を深めることができる健康教育方法となりうるかどうかを検証する。 今年度は、研究開始年度として必要な文献検討、研究デザインと研究計画の検討を行った。文献検討においては、昨今の青年期住民の食生活に関する傾向と課題、インターネットや携帯電話を用いた食事調査の方法と実際に得られた成果、諸外国(主に欧米)におけるインターネットを用いた食事調査のレビュー等を検討し、研究計画に向けた課題の明確化を行った。研究デザインと研究方法の検討については、国内外の研究協力者との議論を重ね、携帯電話のアプリケーションソフトウェアを用いた食生活記録の作成を行うこととし、アプリケーションソフトウェア会社とシステム利用および倫理的配慮に関する協議を行い、研究実施に向けた準備を行った。また、データ分析に関しても、より学際的かつ具体的な方法を検討するため、研究協力者との議論を重ねている。同時に、当該研究に関して研究代表者の所属する研究機関の倫理審査委員会において承認を得るため、準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献検討および研究デザイン、研究計画の検討に時間を要したため、当初計画した通り平成26年度内に当該研究機関の倫理審査委員会における審査手続を完了し、データ収集を開始する段階までには至らなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、速やかに当該研究機関の倫理審査委員会に審査申請をし、承認を得る。その後、直ちに対象者の選定とデータ収集、分析を行う。また、スウェーデンにおいて同様の研究を開始したUniversity of Gothenburgの研究チームと共働し、異なる文化的コンテクストの特徴を背景としたデータ分析および解釈の方法に関する知見を共有し、相互の研究に活かすことを目的に、現地における研究会議を行うため、調整を行っている。
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