2015 Fiscal Year Annual Research Report
「認知症家族の介護」に備えた中高年男性への介入プログラムの開発
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26893302
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
長澤 久美子 常葉大学, 健康科学部, 講師 (80516740)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 男性介護者 / 認知症 / 介護準備プログラム / 在宅介護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、平成26年度の研究から明らかとなった、男性介護者の特徴をもとに「男性用認知症介護準備プログラム」を作成した。そして、介護経験のない男性を対象にプログラムの実施し、その有効性を検討した。 方法は、まず介入群42名に、男性用認知症介護準備プログラム(認知症の知識、認知症予防体操、介護食の作り方の視聴・試食、男性介護者の講話、ストレス対処法、おむつ交換方法の見学)を、130分2回を1クールとして行った。対照群43名には、市販のパンフレットを渡し自己学習を促した。両者に対して実施前・介入直後・2か月後に質問紙調査を実施し、その結果を比較・検討した。また、介入群にはプログラム1回目と2回目の実施直後に、感想や理解度・役立ち感の調査を行った。国際医療福祉大学の倫理審査委員会の承認を得ている。 その結果、介入群と対照群の比較では、「認知症のイメージの変化」おいて有意差は見られなかったが、「認知症の知識」の獲得や「認知症に関する対応の自信」の獲得では一定の効果があった。また、介入群の介入直後各回の感想も肯定的であり、理解や役立ち感も高く、出席率も100%であった。 以上より、「認知症の知識」や「認知症に関連する対応」の自信は向上し、本プログラムは有効であることが明らかとなった。従って、介護者の現状を明らかにし作成した「男性用認知症介護準備プログラム」は、地域の実態にあっており住民にも受け入れられたと判断した。しかし「認知症のイメージ」については、認知症に関する興味・関心の向上にはつながったと思われるが、変化はあまり見られなかった。今後プログラムの内容として、実際に認知症の人と関わる模擬体験の検討等の示唆を得た。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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