2014 Fiscal Year Annual Research Report
歯科インプラント埋入歯槽骨の新規診断法の開発(非脱灰凍結セロテープ法の応用)
Project/Area Number |
26893305
|
Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
加納 みわ 大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (60738269)
|
Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
|
Keywords | 歯科インプント / 骨質 / 非脱灰凍結切片 / 組織学的観察 / 迅速評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究は、歯科インプラントを埋入する部位の顎骨を埋入時にトレフィンバーで採取し、実際にインプラントが埋入される骨の状態を非脱灰凍結切片作成法において組織切片を作成し、組織学的に観察することが、可能であるのか否かを検証し、可能であれば、骨質の評価をvon Kossa法などで染色し、定量評価を行い、埋入部の骨質をデータベース化することを目的として行ったものである。 研究期間においては、患者の同意を得てインプラント体を埋入する部位の歯槽骨を採取し、ホルマリン固定後に非脱灰凍結切片作成法により、実際の骨の組織学的骨質評価を行った。計40組織の骨組織を採取し、非脱灰凍結切片作成法で、すべて組織評価を行った。いずれもトルイジンブルー、von Kossa染色において骨梁構造が明確に観察できた。こうした研究成果は、X線学的診断による評価よりも、正確な骨構造を観察することができ、インプラント体を埋入する骨の状態を正確に評価できることが確認された。こうした成果は、インプラント埋入から荷重免責期間の設定のための、新たな指標として研究が発展する可能性が示唆された。また手術前のCT値との比較検討を行うことで、CT値と実際の歯槽堤骨質の相関性などを導くことが可能であることも確認された。 研究の、問題点としては、骨を採取するトレフィンバーの選択や、骨の硬さや脆さんなどに切片の観察しやすさなどの条件が影響を受けることがあった。これら器具の問題や手技の問題を改善・改良して、良好な組織サンプル数を増やすことで、より正確な研究成果が得られると思われた。 傾向として、下顎前歯部の骨質が高い骨質を持ち、上顎臼歯部の骨質は低い骨質を示す傾向があった。今後、画像解析などを行い詳細に研究を解析したい。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
[Journal Article] Quantification of growth factors in platelet-rich fibrin2015
Author(s)
Nozomu Fukui, Takaaki Ueno, Yuichi Ito, yasuko Takahashi, Yoshihiro Kimura, Yoichiro Nakajima, Shin Kasuya, Miwa Kanou, Kimiko Takubo, Kayoko Yamamoto, Yoshihiro Suwa, Akihiro Sunano, Norihiro Hashiguchi
-
Journal Title
Journal of Hard Tissue Biology
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed
-